MQL5 テクニカル指標
CopyBuffer()
- できること
- インジケーターのハンドルから値を配列に読み出す
- 対応
- MQL5
CopyBuffer() とは
MQL5 で、iMA()・iRSI()・iCustom() などで作ったインジケーターのハンドルから、指定したバッファの値を配列にコピーする関数です。MQL5 でインジケーターの値を読むときは、ほぼ必ずこの関数を使います。
CopyBuffer() の書式と引数
引数の組み合わせが違う 3 通りの書き方があります。
int CopyBuffer(
int indicator_handle,
int buffer_num,
int start_pos,
int count,
double &buffer[]
)
int CopyBuffer(
int indicator_handle,
int buffer_num,
datetime start_time,
int count,
double &buffer[]
)
int CopyBuffer(
int indicator_handle,
int buffer_num,
datetime start_time,
datetime stop_time,
double &buffer[]
)| 引数 | 型 | 省略時 | 説明 |
|---|---|---|---|
indicator_handle | int | 必須 | iMA() などが返したハンドル。 |
buffer_num | int | 必須 | バッファの番号(0 から)。MACD なら 0 がメイン、1 がシグナル。 |
start_pos | int | 必須 | 読み始めるバーの位置(0 が現在のバー、1 が確定したひとつ前のバー)。 |
count | int | 必須 | 読む本数。 |
buffer | double &[] | 必須 | 値を受け取る配列。 |
start_time | datetime | 必須 | 読み始める時刻。 |
stop_time | datetime | 必須 | 読み終える時刻。 |
戻り値
コピーできた本数。失敗したら -1。
CopyBuffer() の使い方(コード例)
int hMa = INVALID_HANDLE;
int OnInit()
{
hMa = iMA(_Symbol, PERIOD_CURRENT, 20, 0, MODE_EMA, PRICE_CLOSE);
return hMa == INVALID_HANDLE ? INIT_FAILED : INIT_SUCCEEDED;
}
void OnTick()
{
double ma[];
ArraySetAsSeries(ma, true); // ma[0] を新しいほうにする
int n = CopyBuffer(hMa, 0, 0, 3, ma); // 現在・1本前・2本前
if(n < 3)
{
Print("まだ値がありません n=", n, " error=", GetLastError());
return;
}
Print("EMA 現在=", ma[0], " 1本前=", ma[1], " 2本前=", ma[2]);
}MetaEditor でコンパイルできることを確認済みです。
CopyBuffer() の注意点
- 配列は、既定では 0 番が最も古いバーです。start_pos=1, count=2 でコピーすると、buffer[0] が2本前、buffer[1] が1本前になります。ArraySetAsSeries(buffer, true) にしておくと buffer[0] が新しいほう(1本前)になります。
- インジケーターを作った直後は計算が終わっておらず、-1 が返ることがあります(エラー4806)。戻り値を確認し、足りなければ次のティックで読み直します。
- 読み出す位置 start_pos は、MQL4 の shift と同じ数え方です(0 が最新)。
MQL4 と MQL5 の違い
MQL4 にはありません。MQL4 では iMA(…, shift) のように、インジケーター関数が値を直接返します。
CopyBuffer() でよく出るエラー
CopyBuffer() を使う逆引きレシピ
- ゴールデンクロス・デッドクロスで売買したい短期 MA と長期 MA の値を「2本前」と「1本前」で比べ、上下が入れ替わったらクロスと判定します。
- チャートに売買サイン(矢印)を出したいインジケーターのバッファを2本(買い・売り)用意し、描画を DRAW_ARROW にして、サインの足だけ価格を入れます。
- RSI の買われすぎ・売られすぎでサインを出したいRSI を2本分取得し、30 を下から上に戻ったら買いサイン、70 を上から下に戻ったら売りサインと判定します。
- MACD とシグナルのクロスを判定したいMACD のメインライン(バッファ 0)とシグナルライン(バッファ 1)を2本分取得し、上下の入れ替わりを比べます。
- ボリンジャーバンドの ±2σ タッチを判定したいiBands() で上のバンド・下のバンドの値を取得し、確定足の高値・安値(または終値)と比べます。
- 上位足のトレンド方向を判定したいiMA() などの時間足の引数に PERIOD_H4・PERIOD_D1 などを指定し、上位足の移動平均と価格を比べます。
- 手持ちのインジケーターのサインで売買したいiCustom() でインジケーターを読み込み、矢印が出るバッファの値が 0・EMPTY_VALUE 以外ならサインと判定します。
- サブウィンドウにオシレーターを表示したい#property indicator_separate_window を書くと、チャートの下のサブウィンドウに表示されます。












