MQL関数リファレンス

MQL4MQL5 テクニカル指標

iMACD()

できること
MACD のメインライン・シグナルラインの値を取得する
対応
MQL4・MQL5

iMACD() とは

MACD を計算する関数です。メインライン(短期 EMA − 長期 EMA)とシグナルライン(メインラインの移動平均)の2本があり、どちらを取得するかを指定します。

iMACD() の書式と引数

MQL4 の場合MT4

double iMACD(
   string symbol,
   int timeframe,
   int fast_ema_period,
   int slow_ema_period,
   int signal_period,
   int applied_price,
   int mode,
   int shift
)
引数型省略時説明
symbolstring必須銘柄名。チャートの銘柄なら _Symbol(NULL も可)。
timeframeint必須時間足。0 または PERIOD_CURRENT でチャートの時間足。
fast_ema_periodint必須短期 EMA の期間(よく使われるのは 12)。
slow_ema_periodint必須長期 EMA の期間(よく使われるのは 26)。
signal_periodint必須シグナルラインの期間(よく使われるのは 9)。
applied_priceint必須計算に使う価格。PRICE_CLOSE(終値)、PRICE_OPEN、PRICE_HIGH、PRICE_LOW、PRICE_MEDIAN((高値+安値)/2)、PRICE_TYPICAL など。MQL5 では、別のインジケーターのハンドルを渡して、そのインジケーターの値をもとに計算させることもできます(そのため型は int です)。
modeint必須取得するライン。MODE_MAIN(メイン)または MODE_SIGNAL(シグナル)。
shiftint必須値を取得するバーの位置。0 が現在(未確定)のバー、1 がひとつ前の確定したバー。

戻り値(MQL4)

指定したラインの値。

MQL5 の場合MT5

int iMACD(
   string symbol,
   ENUM_TIMEFRAMES period,
   int fast_ema_period,
   int slow_ema_period,
   int signal_period,
   int applied_price
)
引数型省略時説明
symbolstring必須銘柄名。チャートの銘柄なら _Symbol(NULL も可)。
periodENUM_TIMEFRAMES必須時間足。PERIOD_CURRENT でチャートの時間足。
fast_ema_periodint必須短期 EMA の期間(よく使われるのは 12)。
slow_ema_periodint必須長期 EMA の期間(よく使われるのは 26)。
signal_periodint必須シグナルラインの期間(よく使われるのは 9)。
applied_priceint必須計算に使う価格。PRICE_CLOSE(終値)、PRICE_OPEN、PRICE_HIGH、PRICE_LOW、PRICE_MEDIAN((高値+安値)/2)、PRICE_TYPICAL など。MQL5 では、別のインジケーターのハンドルを渡して、そのインジケーターの値をもとに計算させることもできます(そのため型は int です)。

戻り値(MQL5)

インジケーターのハンドル。CopyBuffer() のバッファ番号は 0 がメイン(MAIN_LINE)、1 がシグナル(SIGNAL_LINE)です。

iMACD() の使い方(コード例)

MQL4

double main1 = iMACD(_Symbol, 0, 12, 26, 9, PRICE_CLOSE, MODE_MAIN, 1);
double sig1  = iMACD(_Symbol, 0, 12, 26, 9, PRICE_CLOSE, MODE_SIGNAL, 1);
double main2 = iMACD(_Symbol, 0, 12, 26, 9, PRICE_CLOSE, MODE_MAIN, 2);
double sig2  = iMACD(_Symbol, 0, 12, 26, 9, PRICE_CLOSE, MODE_SIGNAL, 2);
if(main2 <= sig2 && main1 > sig1)
   Print("MACD がシグナルを上抜け");

MQL5

int hMacd = INVALID_HANDLE;

int OnInit()
{
   hMacd = iMACD(_Symbol, PERIOD_CURRENT, 12, 26, 9, PRICE_CLOSE);
   return hMacd == INVALID_HANDLE ? INIT_FAILED : INIT_SUCCEEDED;
}

void OnTick()
{
   double m[], s[];
   ArraySetAsSeries(m, true);
   ArraySetAsSeries(s, true);
   if(CopyBuffer(hMacd, MAIN_LINE, 1, 2, m) < 2 || CopyBuffer(hMacd, SIGNAL_LINE, 1, 2, s) < 2)
      return;
   if(m[1] <= s[1] && m[0] > s[0])
      Print("MACD がシグナルを上抜け");
}

OnTick()・OnStart() などの関数の中に書いて使う例です。MetaEditor でコンパイルできることを確認済みです。

iMACD() の注意点

  • MQL5 では値ではなく「ハンドル」(インジケーターの番号)が返ります。ハンドルは OnInit() で1回だけ作り、OnTick() などで CopyBuffer() を使って値を読み出します。毎ティック作り直すと動作が重くなります。
  • MT の MACD はメインラインがヒストグラム(棒)、シグナルラインが線で表示されます。

MQL4 と MQL5 の違い

MQL4 は mode 引数(MODE_MAIN / MODE_SIGNAL)でラインを選びます。MQL5 はハンドルを1つ作り、CopyBuffer() のバッファ番号(0 / 1)でラインを選びます。

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