MQL関数リファレンス

MQL4MQL5 テクニカル指標

iBands()

できること
ボリンジャーバンドの値を取得する
対応
MQL4・MQL5

iBands() とは

ボリンジャーバンド(移動平均線と、その上下に標準偏差の幅で引いた線)を計算する関数です。中心線・上のバンド・下のバンドのどれを取得するかを指定します。

iBands() の書式と引数

MQL4 の場合MT4

double iBands(
   string symbol,
   int timeframe,
   int period,
   double deviation,
   int bands_shift,
   int applied_price,
   int mode,
   int shift
)
引数型省略時説明
symbolstring必須銘柄名。チャートの銘柄なら _Symbol(NULL も可)。
timeframeint必須時間足。0 または PERIOD_CURRENT でチャートの時間足。
periodint必須中心線(移動平均)の期間(よく使われるのは 20)。
deviationdouble必須バンドの幅(標準偏差の何倍か。2 なら ±2σ)。
bands_shiftint必須線を右にずらす本数。ふつうは 0。
applied_priceint必須計算に使う価格。PRICE_CLOSE(終値)、PRICE_OPEN、PRICE_HIGH、PRICE_LOW、PRICE_MEDIAN((高値+安値)/2)、PRICE_TYPICAL など。MQL5 では、別のインジケーターのハンドルを渡して、そのインジケーターの値をもとに計算させることもできます(そのため型は int です)。
modeint必須取得する線。MODE_MAIN(中心線)、MODE_UPPER(上)、MODE_LOWER(下)。
shiftint必須値を取得するバーの位置。0 が現在(未確定)のバー、1 がひとつ前の確定したバー。

戻り値(MQL4)

指定した線の値。

MQL5 の場合MT5

int iBands(
   string symbol,
   ENUM_TIMEFRAMES period,
   int bands_period,
   int bands_shift,
   double deviation,
   int applied_price
)
引数型省略時説明
symbolstring必須銘柄名。チャートの銘柄なら _Symbol(NULL も可)。
periodENUM_TIMEFRAMES必須時間足。PERIOD_CURRENT でチャートの時間足。
bands_periodint必須中心線(移動平均)の期間(よく使われるのは 20)。
bands_shiftint必須線を右にずらす本数。ふつうは 0。
deviationdouble必須バンドの幅(標準偏差の何倍か。2 なら ±2σ)。
applied_priceint必須計算に使う価格。PRICE_CLOSE(終値)、PRICE_OPEN、PRICE_HIGH、PRICE_LOW、PRICE_MEDIAN((高値+安値)/2)、PRICE_TYPICAL など。MQL5 では、別のインジケーターのハンドルを渡して、そのインジケーターの値をもとに計算させることもできます(そのため型は int です)。

戻り値(MQL5)

インジケーターのハンドル。CopyBuffer() のバッファ番号は 0 が中心線(BASE_LINE)、1 が上(UPPER_BAND)、2 が下(LOWER_BAND)です。

iBands() の使い方(コード例)

MQL4

double upper = iBands(_Symbol, 0, 20, 2.0, 0, PRICE_CLOSE, MODE_UPPER, 1);
double lower = iBands(_Symbol, 0, 20, 2.0, 0, PRICE_CLOSE, MODE_LOWER, 1);
double c1    = iClose(_Symbol, 0, 1);
if(c1 > upper)      Print("+2σ を上回って確定");
else if(c1 < lower) Print("-2σ を下回って確定");

MQL5

int hBands = INVALID_HANDLE;

int OnInit()
{
   hBands = iBands(_Symbol, PERIOD_CURRENT, 20, 0, 2.0, PRICE_CLOSE);
   return hBands == INVALID_HANDLE ? INIT_FAILED : INIT_SUCCEEDED;
}

void OnTick()
{
   double up[], lo[];
   if(CopyBuffer(hBands, UPPER_BAND, 1, 1, up) < 1 || CopyBuffer(hBands, LOWER_BAND, 1, 1, lo) < 1)
      return;
   double c1 = iClose(_Symbol, PERIOD_CURRENT, 1);
   if(c1 > up[0])      Print("+2σ を上回って確定");
   else if(c1 < lo[0]) Print("-2σ を下回って確定");
}

OnTick()・OnStart() などの関数の中に書いて使う例です。MetaEditor でコンパイルできることを確認済みです。

iBands() の注意点

  • MQL5 では値ではなく「ハンドル」(インジケーターの番号)が返ります。ハンドルは OnInit() で1回だけ作り、OnTick() などで CopyBuffer() を使って値を読み出します。毎ティック作り直すと動作が重くなります。
  • MQL4 と MQL5 で deviation と bands_shift の順番が逆です。移植するときは引数の順番に注意します。

MQL4 と MQL5 の違い

MQL4:iBands(銘柄, 時間足, 期間, 偏差, シフト, 価格, mode, shift)。MQL5:iBands(銘柄, 時間足, 期間, シフト, 偏差, 価格)。偏差とシフトの順番が入れ替わっているので注意します。

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