【NZドル(NZD)】豪ドルと似た動きだが異なる材料も存在
NZドル(NZD)の値動き
スキャルピング | 小 ★☆☆☆☆ 大 早朝から動く |
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デイトレード | 小 ★★☆☆☆ 大 意外と動く |
スイングトレード | 小 ★★☆☆☆ 大 比較的安定 |
中・長期保有 | 小 ★★★☆☆ 大 レンジ相場が多い |
スワップポイント | 低 ★★★☆☆ 高 スワップポイントが狙える |
NZドル(NZD)の特徴
豪ドルと連動しやすい高金利通貨
オーストラリアの隣国であるニュージーランドのニュージーランドドルも、個人投資家などに人気の高い高金利通貨です。ニュージーランドの国鳥にちなんで、「キウイ」と呼ばれています。
ニュージーランドの輸出の3分の1は乳製品などの農作物が占めているため、農作物価格に連動しやすい傾向があります。
さらに、ニュージーランドにとって、オーストラリアは最大の貿易相手国であるので豪ドルと連動しやすく、経済的に密接なつながりを持っています。
自動売買やデイトレ、スキャルピングも可能
最近では、この連動性を利用し、豪ドルNZドルでの自動売買やリピート注文に人気が出ています。
なぜなら、個別材料が出なければ一定のレンジを形成することが多く、トレンドを形成するよりも一定の値幅で動く傾向があるからです。為替差損が広がったら両建てしてみるなど、工夫次第でリスクを抑えることが可能です。
逆に、豪ドルかNZドルの一方だけに個別材料が出たり、政策金利が変更された場合は、明確なトレンドが形成されるのでスイングトレードや中・長期保有も狙えます。
また、豪ドルと同じく意外に値幅があり、それでいて値を戻すレンジ的な傾向が見られるため、低スプレッドのFX業者であればデイトレードやスキャルピングが十分可能になっています。
リスク回避時の動きには注意が必要
とはいえ、ニュージーランドドルは豪ドル以上に市場規模が小さく、リスク回避時には上昇・下落の幅はより大きくなる傾向があるので注意。
また、金などの資源価格の影響は豪ドルに比べると小さく、農産物の価格や干ばつ、豪雨などの気象変化、とりわけ地震発生時に乱高下する傾向があります。
ニュージーランドは日本と同じ火山島でできており、活火山が約180個もあります。そのため地震が起こりやすく、揺れを感じない程度のものを含めると年間2万回以上発生しています。
NZドル円は「ドル円×NZドルドル」で求められます。NZドルドルのスプレッドは若干広い傾向があるため、ドルストレートで取引するときには注意しましょう。
ニュージーランド政策金利推移
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
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2023年 | 4.25% | 4.75% | ||||||||||
2022年 | 0.75% | 1.00% | 1.00% | 1.50% | 2.00% | 2.00% | 2.50% | 3.00% | 3.00% | 3.50% | 4.25% | 4.25% |
2021年 | 0.25% | 0.25% | 0.25% | 0.25% | 0.25% | 0.25% | 0.25% | 0.25% | 0.25% | 0.50% | 0.75% | 0.75% |
2020年 | 1.00% | 1.00% | 0.25% | 0.25% | 0.25% | 0.25% | 0.25% | 0.25% | 0.25% | 0.25% | 0.25% | 0.25% |
2019年 | 1.75% | 1.75% | 1.75% | 1.75% | 1.50% | 1.50% | 1.50% | 1.00% | 1.00% | 1.00% | 1.00% | 1.00% |
2018年 | 1.75% | 1.75% | 1.75% | 1.75% | 1.75% | 1.75% | 1.75% | 1.75% | 1.75% | 1.75% | 1.75% | 1.75% |
2017年 | 1.75% | 1.75% | 1.75% | 1.75% | 1.75% | 1.75% | 1.75% | 1.75% | 1.75% | 1.75% | 1.75% | 1.75% |
2016年 | 2.50% | 2.50% | 2.25% | 2.25% | 2.25% | 2.25% | 2.25% | 2.00% | 2.00% | 2.00% | 1.75% | 1.75% |
2015年 | 3.50% | 3.50% | 3.50% | 3.50% | 3.50% | 3.25% | 3.00% | 3.00% | 2.75% | 2.75% | 2.75% | 2.50% |
2014年 | 2.50% | 2.50% | 2.75% | 3.00% | 3.00% | 3.25% | 3.50% | 3.50% | 3.50% | 3.50% | 3.50% | 3.50% |
2013年 | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% |
2012年 | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% |
2011年 | 3.00% | 3.00% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% |
2010年 | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.75% | 3.00% | 3.00% | 3.00% | 3.00% | 3.00% | 3.00% |
2009年 | 3.50% | 3.50% | 3.00% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% | 2.50% |
2008年 | 8.25% | 8.25% | 8.25% | 8.25% | 8.25% | 8.25% | 8.00% | 8.00% | 7.50% | 6.50% | 6.50% | 5.00% |
NZドルに関する主な経済指標
経済指標 | 説明 |
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雇用統計 | 2・5・6・11月中旬にNZ統計局が直前四半期分を発表。プラス⇒雇用が良好、株高、金利上昇 マイナス⇒雇用が悪化、株安、金利低下 |
フォンテラ商品価格変動率 | 毎月2回行われる、乳製品のフォンテラ電子入札。 ⇒ スケジュール ⇒入札結果プラス⇒インフレ予想、株高、金利上昇 マイナス⇒デフレ予想、株安、金利低下 |
小売売上高 | 毎月中旬にNZ統計局が前々月分を発表。プラス⇒消費が良好、株高、金利上昇 マイナス⇒消費が悪化、株安、金利低下 |
貿易収支 | 毎月初めにNZ統計局が前々月分を発表。プラス⇒黒字拡大、株高、金利上昇 マイナス⇒赤字拡大、株安、金利低下 |
消費者物価指数 | 1・4・7・10月中下旬にNZ統計局が直前四半期分を発表。プラス⇒インフレ予想、株高、金利上昇 マイナス⇒デフレ予想、株安、金利低下 |
ニュージーランドの概要
政策金利 | 1.50% |
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首都 | ウェリントン |
人口 | 約476万人(2017年3月統計局) |
面積 | 27万k㎡ |
1人当たりGDP | 41,266.85ドル(名目,2018年) |
主要産業 | 農業、林業、畜産業 |
主要企業 | フォンテラ、ニュージーランド航空 |
おもな経済指標 | 雇用統計、GDP、小売売上高 |
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