MQL関数リファレンス

MQL4MQL5 テクニカル指標

iMA()

できること
移動平均線(MA)の値を取得する
対応
MQL4・MQL5

iMA() とは

移動平均線(単純・指数・平滑・加重)を計算する関数です。MQL4 では指定したバーの移動平均の値が直接返ります。MQL5 ではハンドルが返り、CopyBuffer() で値を読み出します。

iMA() の書式と引数

MQL4 の場合MT4

double iMA(
   string symbol,
   int timeframe,
   int ma_period,
   int ma_shift,
   int ma_method,
   int applied_price,
   int shift
)
引数型省略時説明
symbolstring必須銘柄名。チャートの銘柄なら _Symbol(NULL も可)。
timeframeint必須時間足。0 または PERIOD_CURRENT でチャートの時間足。
ma_periodint必須移動平均の期間。
ma_shiftint必須線を右(未来方向)にずらす本数。ふつうは 0。
ma_methodint必須移動平均の種類。MODE_SMA(単純)、MODE_EMA(指数)、MODE_SMMA(平滑)、MODE_LWMA(加重)。
applied_priceint必須計算に使う価格。PRICE_CLOSE(終値)、PRICE_OPEN、PRICE_HIGH、PRICE_LOW、PRICE_MEDIAN((高値+安値)/2)、PRICE_TYPICAL など。MQL5 では、別のインジケーターのハンドルを渡して、そのインジケーターの値をもとに計算させることもできます(そのため型は int です)。
shiftint必須値を取得するバーの位置。0 が現在(未確定)のバー、1 がひとつ前の確定したバー。

戻り値(MQL4)

移動平均の値。

MQL5 の場合MT5

int iMA(
   string symbol,
   ENUM_TIMEFRAMES period,
   int ma_period,
   int ma_shift,
   ENUM_MA_METHOD ma_method,
   int applied_price
)
引数型省略時説明
symbolstring必須銘柄名。チャートの銘柄なら _Symbol(NULL も可)。
periodENUM_TIMEFRAMES必須時間足。PERIOD_CURRENT でチャートの時間足。
ma_periodint必須移動平均の期間。
ma_shiftint必須線を右(未来方向)にずらす本数。ふつうは 0。
ma_methodENUM_MA_METHOD必須移動平均の種類。MODE_SMA(単純)、MODE_EMA(指数)、MODE_SMMA(平滑)、MODE_LWMA(加重)。
applied_priceint必須計算に使う価格。PRICE_CLOSE(終値)、PRICE_OPEN、PRICE_HIGH、PRICE_LOW、PRICE_MEDIAN((高値+安値)/2)、PRICE_TYPICAL など。MQL5 では、別のインジケーターのハンドルを渡して、そのインジケーターの値をもとに計算させることもできます(そのため型は int です)。

戻り値(MQL5)

インジケーターのハンドル。作成に失敗したら INVALID_HANDLE。

iMA() の使い方(コード例)

MQL4

// 短期 MA(5) が長期 MA(20) を上抜けたか(確定足で判定)
double fast1 = iMA(_Symbol, 0, 5, 0, MODE_SMA, PRICE_CLOSE, 1);
double fast2 = iMA(_Symbol, 0, 5, 0, MODE_SMA, PRICE_CLOSE, 2);
double slow1 = iMA(_Symbol, 0, 20, 0, MODE_SMA, PRICE_CLOSE, 1);
double slow2 = iMA(_Symbol, 0, 20, 0, MODE_SMA, PRICE_CLOSE, 2);
if(fast2 <= slow2 && fast1 > slow1)
   Print("ゴールデンクロス");

MQL5

int hFast = INVALID_HANDLE, hSlow = INVALID_HANDLE;

int OnInit()
{
   hFast = iMA(_Symbol, PERIOD_CURRENT, 5, 0, MODE_SMA, PRICE_CLOSE);
   hSlow = iMA(_Symbol, PERIOD_CURRENT, 20, 0, MODE_SMA, PRICE_CLOSE);
   if(hFast == INVALID_HANDLE || hSlow == INVALID_HANDLE)
      return INIT_FAILED;
   return INIT_SUCCEEDED;
}

void OnDeinit(const int reason)
{
   IndicatorRelease(hFast);
   IndicatorRelease(hSlow);
}

void OnTick()
{
   double fast[], slow[];
   ArraySetAsSeries(fast, true);   // [0] を最新にする
   ArraySetAsSeries(slow, true);
   // 1本前と2本前(確定足)の値を読む
   if(CopyBuffer(hFast, 0, 1, 2, fast) < 2 || CopyBuffer(hSlow, 0, 1, 2, slow) < 2)
      return;
   if(fast[1] <= slow[1] && fast[0] > slow[0])
      Print("ゴールデンクロス");
}

OnTick()・OnStart() などの関数の中に書いて使う例です。MetaEditor でコンパイルできることを確認済みです。

iMA() の注意点

  • MQL5 では値ではなく「ハンドル」(インジケーターの番号)が返ります。ハンドルは OnInit() で1回だけ作り、OnTick() などで CopyBuffer() を使って値を読み出します。毎ティック作り直すと動作が重くなります。
  • クロスの判定は、確定した足(shift=1 と 2)で行うと、足の途中でサインが出たり消えたりしません。

MQL4 と MQL5 の違い

MQL4:iMA(…, shift) で値が直接返ります。

MQL5:iMA() はハンドルを返し、引数に shift がありません。値は CopyBuffer(ハンドル, 0, 位置, 本数, 配列) で読みます。移植するときは、iMA の呼び出しを OnInit() に移すのがポイントです。

iMA() でよく出るエラー

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