MQL4MQL5 インジケーター 売買サイン・相場の判定

チャートに売買サイン(矢印)を出したい

結論:インジケーターのバッファを2本(買い・売り)用意し、描画を DRAW_ARROW にして、サインの足だけ価格を入れます。

考え方

売買サインの矢印は、インジケーターのバッファを矢印表示(DRAW_ARROW)にして作ります。矢印を出したい足には表示する価格(買いなら安値の少し下)を入れ、出さない足には EMPTY_VALUE を入れます。ここでは移動平均線のゴールデンクロスで上向き矢印、デッドクロスで下向き矢印を出すインジケーターを例にしています。

  1. バッファを2本用意し、それぞれ矢印表示にする(上向き 233・下向き 234)
  2. 各足について、短期 MA と長期 MA が交差したかを判定する
  3. 交差した足には矢印の位置(安値の下・高値の上)を、それ以外は EMPTY_VALUE を入れる
  4. 新しい足の分だけ計算し直すようにして、動作を軽くする

そのまま使えるコード

MetaEditor の「新規作成」で「カスタムインディケータ」を選び、できたファイルの中身をすべてこのコードに置き換えてコンパイル(F7)します。ファイルは Indicators フォルダに保存され、ナビゲーターからチャートにドラッグして使います。

MQL4(MT4)

#property strict
#property indicator_chart_window
#property indicator_buffers 2
#property indicator_color1 clrDodgerBlue
#property indicator_color2 clrRed
#property indicator_width1 2
#property indicator_width2 2
// 移動平均線のクロスで売買サインの矢印を出すインジケーター(MT4)
input int InpFast = 5;    // 短期 MA の期間
input int InpSlow = 20;   // 長期 MA の期間

double BuyBuf[], SellBuf[];

int OnInit()
{
   SetIndexBuffer(0, BuyBuf);
   SetIndexBuffer(1, SellBuf);
   SetIndexStyle(0, DRAW_ARROW);
   SetIndexStyle(1, DRAW_ARROW);
   SetIndexArrow(0, 233);   // 上向き矢印
   SetIndexArrow(1, 234);   // 下向き矢印
   SetIndexLabel(0, "Buy");
   SetIndexLabel(1, "Sell");
   return INIT_SUCCEEDED;
}

int OnCalculate(const int rates_total, const int prev_calculated,
                const datetime &time[], const double &open[], const double &high[],
                const double &low[], const double &close[], const long &tick_volume[],
                const long &volume[], const int &spread[])
{
   ArraySetAsSeries(high, true);
   ArraySetAsSeries(low, true);
   int limit = rates_total - prev_calculated;               // MQL4 は 0 = 最新の足
   if(prev_calculated == 0) limit = rates_total - InpSlow - 2;
   double gap = 10 * _Point;                                 // 矢印をローソク足から離す幅

   for(int i = limit; i >= 1; i--)   // 確定した足(1 以降)だけにサインを出す
   {
      BuyBuf[i]  = EMPTY_VALUE;
      SellBuf[i] = EMPTY_VALUE;
      double f1 = iMA(_Symbol, 0, InpFast, 0, MODE_SMA, PRICE_CLOSE, i);
      double f2 = iMA(_Symbol, 0, InpFast, 0, MODE_SMA, PRICE_CLOSE, i + 1);
      double s1 = iMA(_Symbol, 0, InpSlow, 0, MODE_SMA, PRICE_CLOSE, i);
      double s2 = iMA(_Symbol, 0, InpSlow, 0, MODE_SMA, PRICE_CLOSE, i + 1);
      if(f2 <= s2 && f1 > s1) BuyBuf[i]  = low[i] - gap;
      if(f2 >= s2 && f1 < s1) SellBuf[i] = high[i] + gap;
   }
   BuyBuf[0] = EMPTY_VALUE;
   SellBuf[0] = EMPTY_VALUE;
   return rates_total;
}

MT4 版・MT5 版とも MetaEditor でコンパイル(エラー・警告なし)を確認済みです。実際の口座で使う前に、デモ口座やストラテジーテスターで動作を確かめてください。

カスタマイズのポイント

  • 矢印の形は Wingdings の番号で変えられます(233・234 が矢印、159 が点、108 が丸など)。
  • サインの条件を変えたいときは、クロスを判定している if 文の部分を書き換えます。
  • このインジケーターのサインで EA に売買させたいときは、iCustom() でバッファ 0(買い)・1(売り)を読みます。

注意点

  • 未確定の足(最新の足)にサインを出すと、足の途中で出たり消えたりする「リペイント」になります。確定足だけにサインを出すのが基本です。
  • サインのない足に 0 を入れると、価格 0 の位置に矢印が出てしまうことがあります。EMPTY_VALUE を入れます。

このコードで使っている関数

うまく動かないときに出やすいエラー

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