MQL4MQL5 EA(エキスパートアドバイザー) 売買サイン・相場の判定
上位足のトレンド方向を判定したい
結論:iMA() などの時間足の引数に PERIOD_H4・PERIOD_D1 などを指定し、上位足の移動平均と価格を比べます。
考え方
インジケーター関数の時間足の引数を変えるだけで、今のチャートとは違う時間足の値を取得できます。たとえば「日足の終値が日足の 20 MA より上なら上昇トレンド」と判定し、下位足では買いだけを狙う、といったフィルターに使えます。ここでは上位足のトレンドを判定して、チャートの左上に表示する EA を例にしています。
- 上位足(パラメーターで指定)の移動平均を、確定した1本前で取得する
- 同じ上位足の1本前の終値と比べて、上なら上昇・下なら下降と判定する
- 判定結果を、売買の条件(買いだけ・売りだけ)に組み込む
そのまま使えるコード
MetaEditor の「新規作成」で「エキスパートアドバイザ(テンプレート)」を選び、できたファイルの中身をすべてこのコードに置き換えてコンパイル(F7)します。ファイルは Experts フォルダに保存され、ナビゲーターからチャートにドラッグして使います。
MQL4(MT4)
#property strict
// 上位足の移動平均で、トレンドの向きを判定して表示する EA(MT4)
input ENUM_TIMEFRAMES InpTf = PERIOD_D1; // 判定に使う時間足
input int InpPeriod = 20; // 移動平均の期間
// +1:上昇 -1:下降 0:判定できない
int TrendDir()
{
double ma = iMA(_Symbol, InpTf, InpPeriod, 0, MODE_SMA, PRICE_CLOSE, 1);
double c = iClose(_Symbol, InpTf, 1);
if(ma == 0 || c == 0) return 0;
return c > ma ? 1 : -1;
}
int OnInit()
{
return INIT_SUCCEEDED;
}
void OnDeinit(const int reason)
{
Comment("");
}
void OnTick()
{
int dir = TrendDir();
Comment(EnumToString(InpTf), " のトレンド:", dir > 0 ? "上昇(買いだけ狙う)" : (dir < 0 ? "下降(売りだけ狙う)" : "データ待ち"));
}MQL5(MT5)
// 上位足の移動平均で、トレンドの向きを判定して表示する EA(MT5)
input ENUM_TIMEFRAMES InpTf = PERIOD_D1; // 判定に使う時間足
input int InpPeriod = 20; // 移動平均の期間
int hMa = INVALID_HANDLE;
// +1:上昇 -1:下降 0:判定できない
int TrendDir()
{
double ma[];
if(CopyBuffer(hMa, 0, 1, 1, ma) < 1) return 0;
double c = iClose(_Symbol, InpTf, 1);
if(c == 0) return 0;
return c > ma[0] ? 1 : -1;
}
int OnInit()
{
hMa = iMA(_Symbol, InpTf, InpPeriod, 0, MODE_SMA, PRICE_CLOSE);
return hMa == INVALID_HANDLE ? INIT_FAILED : INIT_SUCCEEDED;
}
void OnDeinit(const int reason)
{
IndicatorRelease(hMa);
Comment("");
}
void OnTick()
{
int dir = TrendDir();
Comment(EnumToString(InpTf), " のトレンド:", dir > 0 ? "上昇(買いだけ狙う)" : (dir < 0 ? "下降(売りだけ狙う)" : "データ待ち"));
}MT4 版・MT5 版とも MetaEditor でコンパイル(エラー・警告なし)を確認済みです。実際の口座で使う前に、デモ口座やストラテジーテスターで動作を確かめてください。
カスタマイズのポイント
- 移動平均の傾き(1本前と2本前の差)で判定する方法もあります。
- 売買の EA に組み込むときは、「買いの条件 && TrendDir() > 0」のように条件に足します。
注意点
- 上位足のデータがまだ読み込まれていないと、値が 0 になったり取得できなかったりします。0 のときは判定しないようにします。
- 上位足の現在の足(shift=0)は、その足が終わるまで値が変わり続けます。












