MQL4MQL5 インジケーター インジケーター作成

上昇・下降で色が変わる線を作りたい

結論:MQL5 は DRAW_COLOR_LINE と色番号のバッファを使います。MQL4 は色ごとに線のバッファを分け、つなぎ目の足に両方の値を入れます。

考え方

移動平均線を「上向きなら青、下向きなら赤」のように色分けすると、トレンドが一目で分かります。MQL5 には色分け専用の描画(DRAW_COLOR_LINE)があり、値のバッファと色番号のバッファを組み合わせます。MQL4 にはないため、上昇用・下降用の2本の線を用意して描き分けます。

  1. 移動平均の値を計算する
  2. 1本前より上がっていれば上昇、下がっていれば下降と判定する
  3. MQL5 は色番号のバッファに 0(上昇色)か 1(下降色)を入れる。MQL4 は上昇用・下降用のバッファの片方に値を入れる

そのまま使えるコード

MetaEditor の「新規作成」で「カスタムインディケータ」を選び、できたファイルの中身をすべてこのコードに置き換えてコンパイル(F7)します。ファイルは Indicators フォルダに保存され、ナビゲーターからチャートにドラッグして使います。

MQL4(MT4)

#property strict
#property indicator_chart_window
#property indicator_buffers 2
#property indicator_color1 clrDodgerBlue
#property indicator_color2 clrRed
#property indicator_width1 2
#property indicator_width2 2
// 上向きは青、下向きは赤で表示する移動平均線(MT4)
input int InpPeriod = 20;   // 期間

double UpBuf[], DnBuf[];

int OnInit()
{
   SetIndexBuffer(0, UpBuf);
   SetIndexBuffer(1, DnBuf);
   SetIndexStyle(0, DRAW_LINE);
   SetIndexStyle(1, DRAW_LINE);
   return INIT_SUCCEEDED;
}

int OnCalculate(const int rates_total, const int prev_calculated,
                const datetime &time[], const double &open[], const double &high[],
                const double &low[], const double &close[], const long &tick_volume[],
                const long &volume[], const int &spread[])
{
   if(rates_total <= InpPeriod + 2) return 0;
   int limit = rates_total - prev_calculated + 1;
   if(prev_calculated == 0) limit = rates_total - InpPeriod - 2;
   for(int i = limit; i >= 0; i--)   // MQL4 は 0 = 最新の足
   {
      double ma0 = iMA(_Symbol, 0, InpPeriod, 0, MODE_SMA, PRICE_CLOSE, i);
      double ma1 = iMA(_Symbol, 0, InpPeriod, 0, MODE_SMA, PRICE_CLOSE, i + 1);
      UpBuf[i] = EMPTY_VALUE;
      DnBuf[i] = EMPTY_VALUE;
      if(ma0 >= ma1)
      {
         UpBuf[i] = ma0;
         if(DnBuf[i + 1] != EMPTY_VALUE) UpBuf[i + 1] = ma1;   // 色の切り替わりで線をつなぐ
      }
      else
      {
         DnBuf[i] = ma0;
         if(UpBuf[i + 1] != EMPTY_VALUE) DnBuf[i + 1] = ma1;
      }
   }
   return rates_total;
}

MT4 版・MT5 版とも MetaEditor でコンパイル(エラー・警告なし)を確認済みです。実際の口座で使う前に、デモ口座やストラテジーテスターで動作を確かめてください。

カスタマイズのポイント

  • MQL5 で色を3色にしたいときは、indicator_color1 に色を3つ並べ、色番号に 0・1・2 を入れます。
  • 傾きではなく価格との位置関係(終値が上なら青)で色分けすることもできます。

注意点

  • MQL4 の方法では、色が切り替わる足で前の足にも値を入れないと、線が途切れて見えます。

このコードで使っている関数

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