MQL4MQL5 EA(エキスパートアドバイザー) ポジション管理

前回の取引が勝ちか負けかを調べたい

結論:MQL4 は口座履歴(MODE_HISTORY)、MQL5 は HistorySelect() で読んだ決済のディールから、いちばん新しいものの損益を調べます。

考え方

前回の取引の勝ち負けは、マーチンゲール(負けたらロットを増やす)や連敗での停止などに使います。MQL4 では決済済みの注文、MQL5 では決済のディール(DEAL_ENTRY_OUT)の中から、この EA のもので決済時刻がいちばん新しいものを探します。ここでは、直前の損益と連敗数を表示する EA を例にしています。

  1. 決済履歴を読み込む
  2. この EA の決済だけを、新しいものから順に調べる
  3. 損益がマイナスの間は連敗数を数え、プラスが出たら止める

そのまま使えるコード

MetaEditor の「新規作成」で「エキスパートアドバイザ(テンプレート)」を選び、できたファイルの中身をすべてこのコードに置き換えてコンパイル(F7)します。ファイルは Experts フォルダに保存され、ナビゲーターからチャートにドラッグして使います。

MQL4(MT4)

#property strict
// 直前の取引の損益と連敗数を表示する EA(MT4)
input int InpMagic = 1001;   // マジックナンバー

// 新しい順に見て、負けが何回続いているか
int LossStreak(double &lastProfit)
{
   lastProfit = 0;
   int streak = 0;
   datetime lastTime = 0;
   // 口座履歴は時刻順とは限らないので、新しい順に並べて調べる
   int n = OrdersHistoryTotal();
   datetime times[]; double profits[];
   ArrayResize(times, 0); ArrayResize(profits, 0);
   for(int i = 0; i < n; i++)
   {
      if(!OrderSelect(i, SELECT_BY_POS, MODE_HISTORY)) continue;
      if(OrderMagicNumber() != InpMagic || OrderSymbol() != _Symbol || OrderType() > OP_SELL) continue;
      int k = ArraySize(times);
      ArrayResize(times, k + 1); ArrayResize(profits, k + 1);
      times[k] = OrderCloseTime();
      profits[k] = OrderProfit() + OrderSwap() + OrderCommission();
   }
   for(int done = 0; done < ArraySize(times); done++)
   {
      int best = -1;
      for(int j = 0; j < ArraySize(times); j++)   // まだ見ていない中で最も新しいもの
         if(times[j] != 0 && (best < 0 || times[j] > times[best])) best = j;
      if(best < 0) break;
      if(lastTime == 0) { lastProfit = profits[best]; lastTime = times[best]; }
      if(profits[best] >= 0) break;
      streak++;
      times[best] = 0;
   }
   return streak;
}

int OnInit()
{
   return INIT_SUCCEEDED;
}

void OnDeinit(const int reason)
{
   Comment("");
}

void OnTick()
{
   double last;
   int streak = LossStreak(last);
   Comment("直前の損益:", DoubleToString(last, 0), " 連敗数:", streak);
}

MT4 版・MT5 版とも MetaEditor でコンパイル(エラー・警告なし)を確認済みです。実際の口座で使う前に、デモ口座やストラテジーテスターで動作を確かめてください。

カスタマイズのポイント

  • 連敗数でロットを増やすなら、ロット=基本ロット × MathPow(2, 連敗数) のように計算します(上限を必ず設けます)。
  • 毎ティック履歴を調べると重くなるので、実際の EA では新しい足ができたときや決済のあとだけ調べます。

注意点

  • MT4 で調べられるのは、ターミナルの「口座履歴」タブに読み込まれている期間だけです。タブで「全履歴」にしておきます。
  • MT5 の手数料は、エントリー側のディールにも記録されます。ここでは決済側のディールの値だけを足しています。

このコードで使っている関数

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