MQL4MQL5 EA(エキスパートアドバイザー) EA の基本・安全対策
特定の口座番号でだけ EA を動かしたい
結論:OnInit() で AccountInfoInteger(ACCOUNT_LOGIN) を許可した口座番号と比べ、違えば INIT_FAILED を返して起動しないようにします。
考え方
EA を配布するときなどに、決めた口座でだけ動くようにする「口座認証」の基本形です。OnInit() で口座番号を確認し、許可していない口座では INIT_FAILED を返して起動しないようにします。デモ口座ならどれでも動くようにすることもできます。
- 許可する口座番号を、コードの中に書いておく
- OnInit() でログイン中の口座番号を取得して比べる
- 違えばメッセージを出して INIT_FAILED を返す
そのまま使えるコード
MetaEditor の「新規作成」で「エキスパートアドバイザ(テンプレート)」を選び、できたファイルの中身をすべてこのコードに置き換えてコンパイル(F7)します。ファイルは Experts フォルダに保存され、ナビゲーターからチャートにドラッグして使います。
MQL4・MQL5 共通
#property strict
// 許可した口座番号でだけ動く EA のひな形
const long ALLOWED[] = {12345678, 87654321}; // 許可する口座番号
const bool ALLOW_DEMO = true; // デモ口座はすべて許可する
bool IsAllowedAccount()
{
if(ALLOW_DEMO && AccountInfoInteger(ACCOUNT_TRADE_MODE) == ACCOUNT_TRADE_MODE_DEMO)
return true;
long login = AccountInfoInteger(ACCOUNT_LOGIN);
for(int i = 0; i < ArraySize(ALLOWED); i++)
if(ALLOWED[i] == login)
return true;
return false;
}
int OnInit()
{
if(!IsAllowedAccount())
{
Alert("この口座(", AccountInfoInteger(ACCOUNT_LOGIN), ")では使用できません");
return INIT_FAILED;
}
return INIT_SUCCEEDED;
}
void OnTick()
{
// ここに売買の処理を書く
}MT4 版・MT5 版とも MetaEditor でコンパイル(エラー・警告なし)を確認済みです。実際の口座で使う前に、デモ口座やストラテジーテスターで動作を確かめてください。
カスタマイズのポイント
- 有効期限と組み合わせるときは「EA に有効期限を付ける」レシピの判定も OnInit() に足します。
注意点
- ストラテジーテスターでも口座番号の確認は行われます。テストできるようにするなら、テスター上では許可する条件(MQLInfoInteger(MQL_TESTER))を足します。
- .mq4・.mq5(ソース)を渡すと口座番号を書き換えられてしまいます。配布するときはコンパイルした .ex4・.ex5 だけを渡します。
このコードで使っている関数
うまく動かないときに出やすいエラー
あわせて読みたいレシピ
「EA の基本・安全対策」のレシピ一覧
- マジックナンバーで自分の EA の注文を区別したい
- 特定の口座番号でだけ EA を動かしたい
- EA に有効期限を付けたい
- バックテスト中かどうかで処理を分けたい
- ティックが来なくても一定時間ごとに処理したい












