来週のFX予想(2023年8月7日~8月11日)
来週の相場見通し
米雇用統計で円高ドル安に
先週末に日銀がYCC修正に関し「上下1.0%の水準を厳格に死守する」という方針に変更したことで、週半ばにかけ円安が進行。ただ、昨晩発表された米7月雇用統計が、18.7万人と予想20.0万人を下回ってしまったため、いったん調整の地合いとなりました。米10年債利回りは先週末の3.955%から4.042%へ上昇しているので、週明けに買戻しが入るか注目。
一方、クロス円は週半ばから後半にかけ下落。通貨別には豪ドルが弱く、予想外の金利据え置きでまとまった売りが入っています。ただ、原油への買いが続き82ドル台へ続伸しているため、次第に買い支えが入ると見ます。原油に関しては、ドライブシーズンの影響で8月にピークを付ける傾向があります。
米国株は、NYダウが高値圏を維持しナスダックがやや調整。米主要企業決算発表はピークを過ぎ、予想を上回る結果が多いものの減益となっていることもあり、次第に上値は重くなる可能性も。日本株には利食い売りが入り、日経平均株価が31,000円台へ下落。下がっても円安にサポートされているため、ドル円が140円台を維持できるか注目。
金は上値が重く、1950ドルの節目を割れました。ドル高や材料難で、1900ドル台前半でじり安と予想します。
米10年債利回り
日・月別のFX予想記事
ドル円予想
ドル円チャート
140円台を回復したところで、買いシグナルが出ました。
順調に上昇していましたが、昨晩の米7月雇用統計の結果を受けやや売り優勢。
140円台を維持できれば問題ありませんが、週明けの動きを確認したいところ。
ユーロドル予想
ユーロドルチャート
1.10ドル台を割れ、売りシグナルが出ました。
一時1.1ドル台を割れましたが、売り一巡後は回復。
再度売られるようであれば、トレンド転換と見ます。
日経平均株価予想
日経平均株価チャート
33,000円台を割れ、売りシグナルが出ました。
上値追いは一服、しばらく利食い売りに押されやすい流れと予想します
NYダウ予想
NYダウチャート
34,000ドル台を割れたことで、売りシグナルが出ました。
年初来高値の更新が続いていましたが、米主要企業決算発表はピークを過ぎたことでやや売りが出やすいと見ます。
金(Gold)予想
金(Gold)チャート
1950ドルの節目を割れ、売りシグナルが出ました。
米利回りの4%台乗せで金利の付かない金は売られやすく、じり安と予想します。
原油(WTI)予想
原油(WTI)チャート
70ドル台で下げ渋り、買いシグナルが発生。
買いが継続し、82ドル台へ乗せました。
原油は8月に高値を付けることが多く、引き続き買い優勢の流れと予想します。
経済指標
来週の週前半は、目立った材料なし。
週後半は米インフレ指標が発表、木曜日は米CPI、金曜日に米PPIと重要指標が続きます。いずれもやや前回値を上回る予想のため、ドル買いに期待したいところ。
8/7(月)
特になし
8/8(火)
特になし
8/9(水)
特になし
8/10(木)
(米)7月消費者物価指数(CPI)、
新規失業保険申請件数
8/11(金)
(米)7月卸売物価指数(PPI)、
8月ミシガン大学消費者態度指数
(休場)東京市場 山の日
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