来週のFX予想(2023年11月20日~11月24日)
来週の相場見通し
米経済指標の悪化でドル売りに
今週もドル円への買いが続き、151円台後半へ上値を伸ばしました。
しかし、米10月CPI、PPIといったインフレ指標が予想を下回ったうえ、米10月輸入物価指数や米10月小売売上高も悪化していたことでドル売りに。昨晩は150円台を割れ、149円台後半で週末を迎えています。
米10年債利回りは先週末の4.627%から4.443%へ低下しており、ドルはしばらく調整の地合いと見ます。
一方、クロス円も週前半は買われ後半にかけ失速。ユーロドルは1.09ドル台、ポンドドルも1.24ドル台へ上昇していることから、欧州通貨は比較的強い地合いが続くと予想します。
また、原油への売りが続き一時71ドル台へ下落したため、豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨は売られやすいと見ます。
株式市場は買戻しが継続、NYダウは一時35,000ドル台へ乗せました。ナスダックも買いが続き、高値圏を維持。日経平均株価も33,000円台半ばへ上昇、堅調な地合いが続くと予想します。
金は、米経済指標の悪化によりまとまった買い。1980ドル台へ上昇しており、2000ドル台を試せる位置まで上昇しました。引き続き、イスラエルやウクライナ、イランの動向に注意。
米10年債利回り
日・月別のFX予想記事
ドル円予想
ドル円チャート
140円台を回復したところで、買いシグナルが出ました。
151円台後半まで上昇しましたが、その後は上昇一服。
米利回りの低下により、いったん調整する可能性もあります。
ユーロドル予想
ユーロドルチャート
1.10ドル台を割れ、売りシグナルが出ました。
買戻しが続いており、1.09ドル台へ続伸。
ドル安もサポート、引き続き買いが続くと見ます。
日経平均株価予想
日経平均株価チャート
31,000円台後半でサポートされ、買いシグナルが出ました。
欧米株とも買い優勢で、日本株も連れ高に。
33,000円台半ばへ上昇、直近高値を試すと予想します。
NYダウ予想
NYダウチャート
33,000ドルを割れ、売りシグナルが出ました。
良好な米主要企業決算や、米利回りの低下が買い材料となっています。
34,000円台半ばへ上昇しており、買戻しが続くと予想します。
金(Gold)予想
金(Gold)チャート
1890ドル付近で買いシグナルが出ました。
売りに押される場面もありましたが、1900ドル台は維持。
その後買戻しが入っており、再度2000ドル台を試す可能性も出てきています。
原油(WTI)予想
原油(WTI)チャート
85ドルを上抜けし、買いシグナルが出ました。
80ドルの節目を割れて以降、軟調な地合いが継続。
70ドル台は維持しているものの、戻り売りが強く調整の地合いが続くと見ます。
経済指標
来週は、月曜日と火曜日の要人発言に注目。全体的には、米経済指標発表が少なめ。
11/23(木)のNY市場が感謝祭で休場のため、全体的にボラティリティは小さいでしょう。
11/20(月)
(英)ベイリー英中銀総裁の発言
11/21(火)
(欧)ラガルドECB総裁の発言
(米)FOMC議事要旨
11/22(水)
(米)10月耐久財受注、11月ミシガン大学消費者態度指数
11/23(木)
(休場)NY市場 感謝祭
11/24(金)
(米)11月製造業PMI
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