来週のFX予想(2023年10月30日~11月3日)
来週の相場見通し
ドル円は一時150円台後半へ上昇
今週もドル円への買いが続き、一時150円台後半まで上値を伸ばしました。米10年債利回りは先週末の4.917%から4.844%へ低下しましたが、一時2007年以来となる5%台へ乗せる場面も。その後は失速し150円割れで週末を迎えたもの、買い意欲は強いので調整後に再度上昇すると予想します。
一方、ドル円以外のドルストレートが売りに押されたことで、クロス円はレンジ相場。方向感に欠け、難しい動きが続いています。ドル円・クロス円とも、株安で円買いが強まるようであれば注意が必要になるでしょう。
株式市場は売り継続、NYダウは33000ドル台を割れナスダックは下値模索。日経平均株価も売られ、30,000円台へ下落しています。安全資産に買いが集まっているため、株安が続くと見ます。
対照的に金への買いが続き、2000ドル台の大台へ乗せて引けました。ドル高が重しとなっているものの、地政学的リスクの高まりによりしばらくは買い支えが入ると予想します。
原油はやや売り優勢で、80ドル台前半で推移。中東情勢の悪化で買われる場面もありますが、株安や在庫の増加が売り材料に。引き続き、イスラエルやウクライナ、イランの動向に注意。
米10年債利回り
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日・月別のFX予想記事
ドル円予想
ドル円チャート
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140円台を回復したところで、買いシグナルが出ました。
上昇トレンドが続いており、一時150円台後半まで上昇。
いったん150円台を割れましたが、調整後に再度上値を試すと予想します。
ユーロドル予想
ユーロドルチャート
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1.10ドル台を割れ、売りシグナルが出ました。
直近で買いシグナルが出ましたが、まだ安値圏での推移。
買い材料が出たわけではないので、しばらくは様子見が無難でしょう。
日経平均株価予想
日経平均株価チャート
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31,000円台後半でサポートされ、買いシグナルが出ました。
欧米株安により、再び売り優勢となりました。
円安で下げ渋る場面もありますが、上値の重い状態が続くと見ます。
NYダウ予想
NYダウチャート
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33,000ドルを割れ、売りシグナルが出ました。
米主要企業決算や今後の見通しが悪化しており、売り材料となっています。
直近安値を割れ32,000ドル台へ下落、売り優勢の地合いが続くと予想します。
金(Gold)予想
金(Gold)チャート
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1890ドル付近で買いシグナルが出ました。
地政学的リスクの高まりを受け安全資産への買いが継続中。
上昇の勢いが強く、2,000ドルの節目へしっかり乗せました。
原油(WTI)予想
原油(WTI)チャート
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85ドルを上抜けし、買いシグナルが出ました。
金に比べると勢いが弱く、株安の影響を受けています。
上値は重いですが、中東情勢の悪化により下がったところでは買い支えが入ると見ます。
経済指標
来週は、週末に米雇用統計が発表されます。10月非農業部門雇用者数は、前回33.6万人に対し18.3万人と減少予想ですが、20万人付近を維持していれば問題ないでしょう。
木曜日にFOMC、BOE政策金利発表がありますが、いずれも据え置き予想となっています。
10/30(月)
特になし
10/31(火)
(米)10月シカゴ購買部協会景気指数、10月消費者信頼感指数
11/1(水)
(米)FOMC政策金利発表、パウエルFRB議長の定例記者会見
11/2(木)
(英)政策金利発表、ベイリー英中銀総裁の発言
(米)新規失業保険申請件数
11/3(金)
(米)米10月雇用統計、10月平均時給
(休場)東京市場 文化の日
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