来週のFX予想(2023年8月28日~9月1日)
来週の相場見通し
ドル円は146円台半ばへ上昇
ドル円は先週末からの買いが続き、146円台半ばまで上値を伸ばしそのまま高値引けで週末を迎えました。注目の集まっていたジャクソンホール会議では、パウエルFRB議長が「必要であれば追加利上げを適切に進める」との発言。講演直後は乱高下し方向感に欠けましたが、最終的にドル買いとなっています。
米10年債利回りは先週末の4.257%から4.233%へ低下しましたが、再び4.3%台へ乗せる場面もあり週明けもドル買い継続と予想します。
一方、クロス円はまちまちの動き。ユーロ円は堅調に推移した一方、ポンド円が失速し豪ドル円はレンジ相場。ドル高でドルストレートが売られているため、難しい動きが続くでしょう。
NYダウは下落、買戻しが入り34,000ドル台へ戻したものの、米利回りの上昇が重しに。ナスダックも、エヌビディアの好決算発表後は材料出尽くし感が出てきています。
日経平均株価は円安がサポート、一時32,000円台を回復する場面もありました。しかし、日本株に独自の買い材料がなく、米国株の動きを見ながらの推移となっています。
金は週後半にかけ買戻し、1900ドル台を回復しました。ただ、自律反発程度で再度下値を試す可能性もあります。
原油は売りに押され80ドル台割れ、軟調な株式市場に足を引っ張られました。8月にピークを付ける傾向があるため、今後の動きに注意が必要です。
米10年債利回り
日・月別のFX予想記事
ドル円予想
ドル円チャート
140円台を回復したところで、買いシグナルが出ました。
ドル買いの流れが続き、146円台半ばへ上昇。
そのまま高値引けとなっており、週明けも買い継続と予想します。
ユーロドル予想
ユーロドルチャート
1.10ドル台を割れ、売りシグナルが出ました。
上昇しても戻り売りに押されており、1.10ドルがレジスタンスラインとなっています。
1.07ドル台へ下げており、ドル高に押され下値模索が続くと見ます。
日経平均株価予想
日経平均株価チャート
32,000円のサポートを割れ、売りシグナルが出ました。
円安で買いは入りやすいものの、日本株にはほかに独自材料がなく米国株次第。
NYダウ予想
NYダウチャート
33,000ドルを割れ、売りシグナルが出ました。
予想を上回る決算にサポートされましたが、米利回りの上昇により株は売られやすいと見ます。
金(Gold)予想
金(Gold)チャート
1950ドルの節目を割れ、売りシグナルが出ました。
やや反発していますが、一時的なもので次第に売りに押されると見ます。
原油(WTI)予想
原油(WTI)チャート
80ドル台を割れ、売りシグナルが発生。
原油価格は8月にピークを付けることが多く、いったん売りに押される可能性があります。
経済指標
来週は、週末金曜日に米8月雇用統計が発表されます。8月非農業部門雇用者数は、前回18.7万人に対し16.8万人と減少予想。20万人も下回っており、予想値付近であってもドルの上値は重くなりそうです。
前哨戦となる8月ADP雇用統計も、前回32.4万人に対し予想19.8万人と失速する見通し。
8/28(月)
(休場)英市場 サマー・バンク・ホリデー
8/29(火)
(米)8月消費者信頼感指数
8/30(水)
(米)8月ADP雇用統計、4-6月期GDP改定値
8/31(木)
(独)(欧)8月雇用統計
(米)新規失業保険申請件数
9/1(金)
(米)8月雇用統計、8月製造業PMI、
8月ISM製造業景況指数
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