来週のFX予想(2023年7月17日~7月21日)
来週の相場見通し
米インフレ鈍化でドルにまとまった売り
今週発表された米6月CPI・米6月PPIは、いずれも予想を下回っていました。これを受け、来月以降の利上げが休止するとの観測が広がり、まとまったドル売りが入っています。
ドル円は142円台から138円台へ続落、米10年債利回りも先週末の4.066%から3.831%へ低下しています。一時3.7%台まで下押ししており週明けもドルは軟調な動きと予想します。
クロス円も序盤は連れ安となりましたが、週後半あたりから買戻し優勢に。ユーロドルは昨年3月以来となる1.12ドル台乗せ、ポンドドルも1.31ドル台へ上値を伸ばしており、ドル以外の通貨は買いが入りやすいでしょう。
米国株はナスダックが年初来高値を更新、NYダウも連れ高となり34,000ドル台へ上値を伸ばしました。
日経平均株価は、円高の影響で調整が入りましたが、米国株高の影響で高止まりと見ます。
金は、ドル安の反動でまとまった買いが入り1950ドル付近を回復。米利回りの低下により、しばらくは底堅い推移が続くと予想します。
原油は上昇トレンドが継続し、一時77ドル台乗せ。サウジアラビアやロシアの原産で供給が弱いところに、米国株高が支援材料となりました。豪ドルやカナダドルなど、資源国通貨に買いが入りやすくなると思われます。
米10年債利回り
日・月別のFX予想記事
ドル円予想
ドル円チャート
145円割れで、売りシグナルが出ました。
来月以降の利上げは休止する可能性があり、買いの入りづらい流れが続くと予想します。
ユーロドル予想
ユーロドルチャート
1.10ドル台を割れ、売りシグナルが出ました。
再び買いシグナルが出現し、まとまった買いが入っています。
昨年3月以来となる1.12ドル台乗せ、上値追いが続くと予想します。
日経平均株価予想
日経平均株価チャート
27,000円台で反発し、買いシグナルが出ました。
円高の影響でやや調整しましたが、米国株高が続いているので日本株は高止まりと見ます。
NYダウ予想
NYダウチャート
34,000ドル台を割れたことで、売りシグナルが出ました。
ナスダックが年初来高値を更新するなど米国株高の流れが継続。
NYダウは34,000ドル台へ乗せ、ドル安の影響もあって買い継続と予想します。
金(Gold)予想
金(Gold)チャート
ドル安の反動で1950ドルを回復し、買いシグナルが出ました。
リスクオンムードで安全資産に買いは入りづらいですが、ドル安で底堅い推移が期待できます。
原油(WTI)予想
原油(WTI)チャート
70ドル台で下げ渋り、買いシグナルが発生。
上昇トレンドが続き、一時77ドル台へ上値を伸ばしました。
一気に80ドル台乗せは難しそうですが、引き続き70ドル台での推移が続くと見ます。
経済指標
来週は、週半ばの米インフレ指標に注目。水曜日の米6月CPIは、前月比で前回0.1%に対し0.3%と上昇予想。木曜日の米6月PPIも、前回値-0.3%から0.2%へプラスに転じる予想です。
7/10(月)
(英)ベイリー英中銀総裁の発言
7/11(火)
特になし
7/12(水)
(米)6月消費者物価指数(CPI)、ベージュブック
7/13(木)
(米)新規失業保険申請件数、6月卸売物価指数(PPI)
7/14(金)
(米)7月ミシガン大学消費者態度指数
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