来週のFX予想(2023年5月8日~5月12日)
来週の相場見通し
FOMCで流れが変わるも米雇用統計が下支え
今週は、週前半にドル高となったあと、後半にかけ失速する流れとなりました。
ドル円は一時137円台後半まで買われていましたが、FOMCで米利上げ停止の可能性が出たことから急反落。しかし、昨晩の米雇用統計が25.3万人と予想18.0万人を上回ったことで買戻しが入り、結局行って来いで前週末と同じ水準に。
米10年債利回りも、3.431%とほぼ変わらず。
一方、クロス円も同様の動き。週前半で買われ、後半にかけ売られました。ただ、ドルストレートの上昇によりドル円より多少強い様子。
いずれも、株高による円安に期待したいところ。
米国株は、主要企業の決算発表シーズンで個別銘柄中心の動きが継続。NYダウは売られても買戻しが入り、33,000ドル台を維持しています。
ナスダックも、再び年初来高値付近へ戻しました。
日経平均株価は続伸し29,000円台乗せ、円安にサポートされ買い継続と予想します。
金は、ドル利上げ停止の可能性を受け2000ドル台を回復。ただ、ロシアの民間軍事会社ワグネルが5月10日にバフムト撤退の構えを示すなど、地政学的リスクは低下傾向にあります。
原油は長い下ヒゲを形成、売り一巡後に急反発しました。70ドル台を割れたのち、一気に70ドル台を回復。
勢いづいており、来週も買戻しに期待したいところ。
米10年債利回り
日・月別のFX予想記事
ドル円予想
ドル円チャート
130円付近で下げ渋り、買いシグナルが出ました。
一時137円台へ上値を伸ばしましたが、FOMCの利上げ停止見通しにより失速。ただ、良好な米雇用統計で買戻しが入っており、反発の動きに期待。
ユーロドル予想
ユーロドルチャート
1.0500台で反発し、買いシグナルが出ています。
底堅く推移し、1.1ドル付近を維持。夏ごろまで利上げ余地があることから、引き続き堅調な地合いが続くと予想します。
日経平均株価予想
日経平均株価チャート
27,000円台で反発し、買いシグナルが出ました。
先週からの買いが続き、29,000円台へ続伸。円安にサポートされ、29,000円台での値固めの動きと見ます。
NYダウ予想
NYダウチャート
32,000ドル台へ戻し、買いシグナルが出ました。
下がっても買い支えが入り、33,000ドル台は維持。決算発表シーズンにより個別銘柄主体の動きとなっています。
金(Gold)予想
金(Gold)チャート
銀行破たん懸念のタイミングで、買いシグナルが出ました。
ドル利上げ停止の可能性によりまとまった買いが入り、再び2000ドル台を回復。再度、2000ドル付近での値固めと予想します。
原油(WTI)予想
原油(WTI)チャート
70ドル台を回復し、買いシグナルが発生。
一時売りが加速し63ドル台まで下押ししましたが、その後は急反発。71ドル台まで戻して週末を迎えており、下値不安は解消しつつあると見ます。
経済指標
来週の週前半は材料難、昨晩良好だった米雇用統計の流れを引き継ぐでしょう。
注目は、週半ばの米4月CPIとPPIといった米インフレ指標。特に前月比CPIは、前回0.1%に対し予想0.4%と上昇予想となっているため注目。前月比PPIも、前回-0.5%から0.3%とプラスへ転じる予想となっています。
5/8(月)
特になし
5/9(火)
特になし
5/10(水)
(米)4月消費者物価指数(CPI)
5/11(木)
(米)新規失業保険申請件数、
4月卸売物価指数(PPI)
5/12(金)
(米)5月ミシガン大学消費者態度指数
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