来週のFX予想(2023年3月27日~3月31日)
来週の相場見通し
リスク回避は一服、ドル独歩安の地合いに
先週の米金融機関への警戒は続きましたが、週半ばのFOMCでドル安が明確になったことで株式市場への売りは一服。今後の米利上げ余地は+0.25~0.5%ほどしかなく、インフレがやや落ち着きを取り戻してきていることで、ドル円は一時130円台割れ。
米10年債利回りは3.438%から3.380%へ低下しており、ドルへの売りが続くと予想します。
クロス円も連れ安、各通貨ペアとも下値模索となりました。ドル円の下落に加え円高も加わっており、こちらも売り圧力が継続すると見ます。
対照的に、ドル安で米国株は下げ渋り。特に、ドル高の影響で決算の悪化していたIT・ハイテク株にまとまった買いが入りました。円高のわりに日本株も下げ渋っており、流れの変わる可能性も出てきています。
ドルが売られたことで、ユーロや金に買い。ユーロドルは1.07ドル台へ上昇、金は一時2000ドルの大台を突破しました。
原油も66ドル台後半から69ドル台後半へ買戻し、株式市場が反発すれば自然と買いが入ることになるでしょう。
米10年債利回り
日・月別のFX予想記事
ドル円予想
ドル円チャート
138円付近で失速、売りシグナルが出ました。
FOMC後のドル売りが続き、一時129.65円まで下押し。米10年債利回りは3.3%台へ低下しており、ドルへの売りが続くと予想します。
ユーロドル予想
ユーロドルチャート
1.0500台で反発し、買いシグナルが出ました。
ドル安によるユーロ買いが入ってきており、再び1.09ドル台を目指すと予想します。
日経平均株価予想
日経平均株価チャート
上昇一服し、再び売りシグナルが出ました。
ただ、米国株の反発に連れ高となってきており、下値は限定的と見ます。
NYダウ予想
NYダウチャート
34,000ドル台が重く、売りシグナルが出ました。
しかし、急速なドル安で下げ渋っており、買いシグナルが出るようなら予想を変更します。
金(Gold)予想
金(Gold)チャート
銀行破たん懸念を受け、買いシグナルが出ました。
2000ドルの大台を突破する場面も何度か見られ、高値圏での推移が続くと予想します。
原油(WTI)予想
原油(WTI)チャート
80ドル台が重く、売りシグナルが発生。
ドル安で買われやすくなっており、反発に期待。
経済指標
来週は、月・火曜日のベイリー英中銀総裁と金曜日のラガルドECB総裁の発言に注目。重要度の高い米経済指標発表はなく、月末と言うこともあってドルは売られやすい地合いになりそうです。
3/27(月)
(英)ベイリー英中銀総裁の発言
3/28(火)
(英)ベイリー英中銀総裁の発言
(米)3月リッチモンド連銀製造業指数、
3月消費者信頼感指数
3/29(水)
(米)2月住宅販売保留指数
3/30(木)
(米)新規失業保険申請件数、
3/31(金)
(米)3月シカゴ購買部協会景気指、
3月ミシガン大学消費者態度指数
(欧)ラガルドECB総裁の発言
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