来週のFX予想(2023年3月13日~3月17日)
来週の相場見通し
米雇用統計で利上げ減速懸念
今週もドル買いが続き、ドル円は一時137円台へ乗せました。
しかし、昨晩発表の米雇用統計を受けまとまった売りに押され135円台割れ。米2月非農業部門雇用者数は、31.1万人と予想20.5万人を大きく上回ったものの、失業率の増加と平均時給の下落を受けドル売りに。
米10年債利回りは先週末の3.967%から3.693%へ低下、今月の米利上げ幅が+0.5%から+0.25%へ引き下げられる可能性が出てきたため、週明けもドルは調整の地合いと予想します。
一方、クロス円も連れ安。ドルストレートの上昇によりユーロ円やポンド円はやや下げ渋りましたが、原油安で豪ドルやカナダドルなど資源国通貨への売りが継続。
ドルと資源国通貨が売られる中、対ドルで欧州通貨が強いと予想します。
NYダウは週半ばから売りに押されはじめ、昨年11月の安値水準まで下落しました。ただ、米利回りが低下しドル安になってきているため、次第に買戻しが入ると見ます。
金は1800ドルがサポートライン、1880ドルのレジスタンスラインを超えられるか注目。
原油は80ドル台が重く、75ドル付近での値固めと予想します。
米10年債利回り
日・月別のFX予想記事
ドル円予想
ドル円チャート
130円付近で下げ渋り、買いシグナル発生中。
一時137円台乗せましたが、失速。米利回りが下落しており、やや調整すると予想します。
ユーロドル予想
ユーロドルチャート
1.1000台を付けてからは上値が重く、売りシグナルが出ました。
1.05ドル台がサポート、買い支えが入りいったん反発しています。
日経平均株価予想
日経平均株価チャート
円安で急騰し、買いシグナルが出ました。
しかし、米国株やドル円の下落により、次第に売りに押されると予想します。
NYダウ予想
NYダウチャート
34,000ドル台が重く、売りシグナルが出ました。
昨年11月の安値水準へ下げており、下値模索が続くと予想します。
金(Gold)予想
金(Gold)チャート
1800ドルでサポートされたことで、買戻しが入りました。
上値は、1880ドルがレジスタンスラインです。
原油(WTI)予想
原油(WTI)チャート
80ドル台が重く、再び売りシグナル。
株に連れ安となる場面が多く、上値は重いと予想します。
経済指標
来週は、米CPI、PPIのインフレ指標に注目。
火曜日の米2月CPIは、前月比で前回0.5%に対し0.4%と鈍化予想、コア指数も若干下がる予想。翌水曜日の米2月PPIは、前月比0.7%に対し0.3%とさらに下がる予想のため、ドル安の動きに注意が必要でしょう。
同日発表の米2月小売売上高も、前回3.0%に対し予想-0.3%と厳しい内容になっています。
3/13(月)
特になし
3/14(火)
(米)2月消費者物価指数(CPI)
3/15(水)
(米)3月ニューヨーク連銀製造業景気指数、
2月小売売上高、2月卸売物価指数(PPI)
3/16(木)
(米)新規失業保険申請件数、2月建設許可件数、
3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
3/17(金)
(米)2月鉱工業生産、
3月ミシガン大学消費者態度指数
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