2023年2月9日のFX為替相場予想

前日の概要

NYダウは+265ドル高、日経平均株価は-79円安の27606円と下落しました。

ドル円は131円台半ばへ上昇、クロス円も小幅に買われています。

前日の結果

・ダウ平均 33949.20(-207.49 -0.61%)
・日経平均 27400.00(-260.00 -0.96%)
・金・ゴールド 1890.70(+5.90 +0.31%)
・原油・WTI 78.47(+1.33 +1.72%)

経済指標

特になし

本日のFX戦略

相場のポイント

▽弱気材料：米IT・ハイテク株への売り
△強気材料：米利上げへの期待
◆ドル円は131円台半ばへ上昇
◆クロス円は小幅高
◆米10年債利回りは3.649％へ低下
◆ドルストレートは小幅に下落
◆米国株は売りに押される
◆欧州株は上昇
◆金は+5ドル高とじり高
◆原油は+1.72％高と続伸
◆22時30分に米新規失業保険申請件数が発表
◆日経平均先物は-201円安の27404円
☆ドル高株安の地合いと予想

NYダウチャート（日足）

ナスダックチャート（日足）

IT・ハイテク株中心に売られる

昨晩のNYダウは次第に売りが強まり、-207ドル安と反落しました。

ナスダックは序盤から売られ、-1.65％安と安値引け。

来月の米利上げが意識され、再びドルが買われ始めたことが重しに。1月の強い雇用統計を受け、複数のFRB関係者から従来予想よりも高い水準まで利上げの可能性が示唆されました。

アルファベットが-7.64％と大幅下落、広告減速に加えAIチャットGPTが検索事業に打撃を与えるとの懸念が指摘されています。メタ-4.07％、アップル-1.97％、アマゾン-1.76％、マイクロソフト-0.43％とIT・ハイテク株が連れ安に。小売や消費、銀行、不動産など幅広い銘柄が売られました。

値上がり銘柄数1107、値下がり銘柄数が3721と全銘柄の73.4％が下落しています。

一方、テスラ+2.23％、ネットフリックス+1.32％と一部銘柄は上昇。CVSヘルスコーポレーション+4.16％、ヒューマナ+2.57％、ユナイテッドヘルス+1.41％とヘルスケアセクターは堅調でした。

テーマ別株価変動率

GAFAM　-3.20％
半導体　-1.89％
石油・エネルギー　-0.42％
穀物関連　-0.34％
銀行　+0.54％
電気自動車（EV）　-1.10％
軍需産業　-1.11％
メタバース　-2.85％
ディフェンシブ　-0.33％
インド関連　+0.12％
中国ADR　-1.39％

ドルとポンドが上昇

ドル円は131円付近で下げ渋り、NY時間に入ると131円台半ばへ上値を伸ばしました。前日のパウエルFRB議長の発言から、来月の追加利上げが意識された様子。

米10年債利回りは3.649％へ低下しましたが、次第に上昇すると見ます。

クロス円はドル円に連れ高、小幅に上昇しています。

通貨別にはややポンド高、ポンド円は一時158.80円まで買われました。ただ、英経済の減速で失業率が上昇しインフレが低下していることから、年内に利下げする可能性も指摘されています。

また、豪ドルは小幅反落、前日に急騰した反動で売りに押されましたが、継続的な利上げ期待で下値は限定的と見ます。

米10年債利回り

商品相場は上昇

金は+5ドル高とじり高、1880ドル付近を維持しました。米利回りの上昇が一服しており、金もこのあたりで値固めと予想します。

原油は+1.72％高と続伸、78ドル台へ乗せました。米週間原油在庫統計は、242.3万バレルと予想202.5万バレルより増加。ただ、ガソリン在庫が500.8万バレルと予想716.5万バレルより減少していました。

もう少し強い材料が出れば80ドル台を回復すると思われますが、それまでは80ドル台手前での推移と見ます。

金・ゴールドチャート（日足）

原油・WTIチャート（日足）

ドル円　注文状況

ドル円板情報

日経平均先物は、時間外で-201円安の27404円と下落しました。ドル円は小幅に買われたものの米国株が売りに押されているため、日本株も連れ安と予想します。

ドル円の下値は131.25円と131.00円がサポートライン、上値は131.50円や131.75円がレジスタンスライン。先週末の雇用統計発表以降、130円が強いサポートラインとなっており、しだいに上値を切り上げていくと見ます。

経済指標

★★★
22:30（米）前週分新規失業保険申請件数
前回：18.3万件　予想：19.3万件

OANDAオーダーポジション

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