来週のFX予想(2023年10月9日~10月13日)
来週の相場見通し
ドル高の地合いが続く
ドル円は先週からの買いが続き、一時150台へ乗せました。その後は147円台前半まで急落する場面もありましたが、いまのところ日銀が為替介入をした可能性は低い様子。
円安というよりドル高要因の方が大きいため、日銀も介入しづらいと思われます。米10年債利回りは先週末の4.579%から4.797%へ上昇、一時4.8%台へ乗せる場面もありました。
来週もドル買いの流れが続くと予想しますが、発表される米インフレ指標が鈍化しているようであれば、ドル買いは一服する可能性もあります。
クロス円はドル円に連れ高となって、週半ばから後半にかけ上値を伸ばしました。通貨別には、欧州通貨が盛り返してきている反面、豪ドルやカナダドルが売られる場面も。原油価格が90ドル台から一気に82ドル台へ下げており、積極的な買いは入りづらいと見ます。
原油価格に関しては、OPECプラス委員会による需要減速見通しが重しに。
NYダウは下値模索となって、33000ドル台を割れる場面もありました。下がったところでは買い支えも入っていますが、米利回りの上昇により上値の重い流れが続くでしょう。
日経平均株価も連れ安、31000円台を割れました。ただ、日本株に関しては、円安がサポートすることで米国株より買いが入りやすいと思われます。
金は、サポートラインとなる1900ドル台を割れて以降は下値模索が継続。1800ドル台は維持しているものの、積極的な買いは入りづらいでしょう。しばらくは、1800ドル台での値固めと予想します。
米10年債利回り
日・月別のFX予想記事
ドル円予想
ドル円チャート
140円台を回復したところで、買いシグナルが出ました。
底堅い推移が続いており、149円付近を維持しています。米利回りの上昇により、高値圏での推移が続くと予想します。
ユーロドル予想
ユーロドルチャート
1.10ドル台を割れ、売りシグナルが出ました。
下降トレンドが継続しており、一時1.04ドル台へ下落しました。
やや反発していますが、ロングする場合は買いシグナルが出てからの方が良いでしょう。
日経平均株価予想
日経平均株価チャート
31,000円台後半でサポートされ、買いシグナルが出ました。
円安にサポートされていますが、欧米株安が重しに。
権利落ち日を過ぎたあとは、売りに押されやすい地合いになっています。
NYダウ予想
NYダウチャート
33,000ドルを割れ、売りシグナルが出ました。
ドル高の影響で、米国株への売りが続いています。
米利上げが休止するまで、売りに押されやすい流れと見ます。
金(Gold)予想
金(Gold)チャート
1900ドル付近で下げ渋り、買いシグナルが出ました。
直近のサポートを割れたことで、見切り売りが続いています。
しばらくは、1800ドル台での推移が続くと予想します。
原油(WTI)予想
原油(WTI)チャート
80ドル台を回復し、買いシグナルが発生。
過熱感が高かったうえ、OPECプラス委員会が需要見通しに懸念を示したことが売り材料に。在庫の減少など、買い材料を待ちたいところ。
経済指標
来週は、水・木曜日の米インフレ指標に注目。
水曜日の米9月PPIは、前月比で前回0.7%に対し予想0.3%。木曜日の米9月CPIも、前月比で前回0.6%に対し0.3%と減少予想となっており、予想通りであればドル売りとなります。
直近でドル買いが続いているため、結果次第でいったん調整となるかもしれません。
10/9(月)
(休場)日本 スポーツの日
10/10(火)
(米)8月卸売売上高
10/11(水)
(米)9月卸売物価指数(PPI)、FOMC議事要旨
10/12(木)
(米)新規失業保険申請件数、9月消費者物価指数(CPI)
10/13(金)
(米)10月ミシガン大学消費者態度指数
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