来週のFX予想(2023年9月25日~9月29日)
来週の相場見通し
ドル高の地合い、ポンドや欧米株が弱い
注目の集まっていたFOMCでは、パウエルFRB議長によるタカ派発言によりドル高となりました。
「引き締めは慎重に進める」とした一方で「適切であれば追加利上げの用意」とも発言し、追加利上げの余地を残す内容となっています。「インフレ2%への道のりは長い」、「8月のコアPCEは前年比3.9%の上昇を予想」などタカ派的な発言が多かったことから、ドル円は再び148円台乗せ。
米10年債利回りは先週末の4.338%から4.433%へ上昇しており、来週もドル買い継続と予想します。
クロス円はまちまちの動き、難しい流れが続きました。豪ドル円に再び買いが入った一方、欧州通貨はやや軟調。
通貨別にはポンドが弱く、予想外の金利据え置きが悪材料となっています。直近の欧英経済指標が悪化しており、売り優勢の流れが続くと見ます。
原油が90ドル付近を維持していることから、豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨は強いでしょう。
金は1900ドルで下げ渋り、1920ドル台とやや反発。ドル高で上値は重いものの、株安によるリスク回避の動きで買いが入りました。ただ、米利回りが4.4%台へ乗せているため、一段高となるには買い材料が必要そうです。
米10年債利回り
日・月別のFX予想記事
ドル円予想
ドル円チャート
140円台を回復したところで、買いシグナルが出ました。
FOMCでのタカ派発言により、ドル買いが継続中。日銀の政策も変更なく、上値追いが続くと予想します。
ユーロドル予想
ユーロドルチャート
1.10ドル台を割れ、売りシグナルが出ました。
1.07ドル台を割れてからは上値が重く、じり安の地合いが続くと予想します。
日経平均株価予想
日経平均株価チャート
31,000円台後半でサポートされ、買いシグナルが出ました。
円安にサポートされていますが、欧米株安が重しに。週明けの権利落ち日を過ぎると、さらに上値の重くなる可能性があります。
NYダウ予想
NYダウチャート
33,000ドルを割れ、売りシグナルが出ました。
FOMC後にドル高となったことで、株安の流れに。特に、ナスダックへの売りが強まってきています。
金(Gold)予想
金(Gold)チャート
1900ドル付近で下げ渋り、買いシグナルが出ました。
株安によるリスク回避の動きで、次第に買いが入っています。ただ、米利回りが上昇しているため上値は重いと見ます。
原油(WTI)予想
原油(WTI)チャート
80ドル台を回復し、買いシグナルが発生。
供給懸念による買いが続き、91ドル台へ乗せる場面も。年初来高値更新中で勢い強く、高値圏での推移が続くでしょう。
経済指標
来週は、重要度の高い米経済指標発表は少な目。
住宅関連指標のほか、木曜日に米4-6月期GDP確定値が発表。米4-6月期GDPは、前回2.1%に対し予想2.3%と上方修正の見通し、予想通りであればドル買いとなるでしょう。
9/25(月)
特になし
9/26(火)
(米)7月住宅価格指数、9月消費者信頼感指数、9月リッチモンド連銀製造業指数
9/27(水)
(米)8月耐久財受注
9/28(木)
(米)4-6月期GDP確定値、新規失業保険申請件数
9/29(金)
(米)9月ミシガン大学消費者態度指数
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