来週のFX予想(2023年7月31日~8月4日)
来週の相場見通し
YCC修正でボラティリティが高まる
今週は日銀がYCC修正を発表したことで乱高下、結局は行って来いで元の水準に戻しました。
YCC修正で金利が上昇すれば円買いが入り円高となりますが、「上下1.0%の水準を厳格に死守する」という方針に変更されたことで、安心感が広がった様子。米10年債利回りは先週末の3.837%から3.955%へ上昇、来週も買戻しの動きに期待したいところ。
一方、クロス円も乱高下。ドル円と同じく昨晩は買戻しが強まったものの、豪ドル円とNZドル円は他通貨に比べ弱いようです。ただ、原油が続伸し3か月ぶりに80ドル台を回復しているため、次第に買いが入ると見ます。原油に関しては、ドライブシーズンで8月まで需要意欲が高まる傾向にあります。
米国株は、NYダウ、ナスダックとも高値圏を維持。米主要企業決算発表の期間は買いが入りやすく下げづらいため、高値圏での推移が続くと予想します。
日経平均株価も買いが入り、時間外で33000円台を回復。リスクオンムードで、株高の地合いが継続するでしょう。
金は上値が重く、一時1940ドル付近へ下落。その後は1960ドルへ戻していますが、安全資産を買う材料に乏しく、1900ドル台での推移が続くと予想します。
米10年債利回り
日・月別のFX予想記事
ドル円予想
ドル円チャート
145円割れで、売りシグナルが出ました。
YCC修正で急落する場面もありましたが、141円台前半へ戻しています。
このまま買戻しが続けば、買いシグナルが出ると思われます。
ユーロドル予想
ユーロドルチャート
1.10ドル台を割れ、売りシグナルが出ました。
1.12ドル台が抵抗となっており、上値が重い様子。
1.08ドルを割れるようであれば、トレンド転換と見ます。
日経平均株価予想
日経平均株価チャート
27,000円台で反発し、買いシグナルが出ました。
買戻しが入り、時間外で33,000円台を回復。
引き続き、高値圏での推移が続くと予想します。
NYダウ予想
NYダウチャート
34,000ドル台を割れたことで、売りシグナルが出ました。
下がっても買い支えが入り、35,000ドル付近を維持。
主要企業決算で買われやすく、上値追いが続くと予想します。
金(Gold)予想
金(Gold)チャート
ドル安の反動で1950ドルを回復し、買いシグナルが出ました。
上値は重いものの、ドル安となる場面が多く支えられました。
1900ドル台での動きが続くと見ます。
原油(WTI)予想
原油(WTI)チャート
70ドル台で下げ渋り、買いシグナルが発生。
買いが継続し、3か月ぶりに80ドル台へ乗せました。
需要の関係で原油は8月に高値を付けることが多く、買い継続と予想します。
経済指標
来週は、週末金曜日に米7月雇用統計が発表。前回20.9万人に対し予想20.0万人となっており、20万人付近を維持していれば無難に通過すると思われます。月曜日には欧7月CPIが発表、若干鈍化するためユーロ売りに注意。
7/31(月)
(欧)7月CPI
(米)7月シカゴ購買部協会景気指数
8/1(火)
(米)7月製造業PMI、7月ISM製造業景況指数
8/2(水)
(米)7月ADP雇用統計
8/3(木)
(米)新規失業保険申請件数、7月ISM非製造業景況指数
8/4(金)
(米)7月雇用統計、7月平均時給
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