来週のFX予想(2023年6月12日~6月17日)
来週の相場見通し
株高の地合い継続、クロス円が買われる
今週のドル円はやや売りに押され、140円台を割れて週末を迎えました。
来週のFOMCでは金利据え置き予想の方が強く、調整が入っています。CME Fedwatchは、今月の利上げ確率が30%から28.8%と若干低下。今月よりも、7月に利上げされる可能性の方が高まっています。
米10年債利回りは先週末のら3.699%から3.743%へ上昇。FOMCを前に期待感で堅調に推移すると予想しますが、据え置きだった場合は失望売りに注意が必要です。
一方、クロス円は買い優勢。予想外の利上げが行われた、豪ドル円やカナダドル円が急伸。ドルストレートが底堅く推移したことで、ユーロ円やポンド円の下値は限定的となっています。
直近で弱かった豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨にまとまった買いが入りました。ユーロには6月と7月の利上げの可能性が出ており、全体的に買い継続と見ます。
米国株は、AI需要への期待からナスダックが年初来高値を更新中。NYダウも連れ高になってきていて、株高の地合いとなっています。
日経平均株価も32,000円台乗せ、下がっても買い支えが入っており、高値圏での推移が続くと予想します。
また、ドル高の一服や地政学的リスクの上昇により、金が1900ドル台後半へ反発。ウクライナ南部ヘルソン州にあるカホウカ水力発電所が破壊されたことで、リスク回避の動きが高まりました。
原油は、70ドル台を維持するも上値は重い様子。ただ、ドライブシーズンで8月あたりまでガソリンは消費されやすく、在庫の動きは良好と見ます。
米10年債利回り
日・月別のFX予想記事
ドル円予想
ドル円チャート
130円付近で下げ渋り、買いシグナルが出ました。
上昇トレンドが継続しており、140円付近を維持しています。
ただ、140円台を維持できずに週末を迎えており、買いは一服しています。
来週半ばの、FOMC後の動きを確認したいところ。
ユーロドル予想
ユーロドルチャート
1.10ドル台を割れ、売りシグナルが出ました。
週末にかけて反発してきたため、来週のFOMC次第でトレンド転換する可能性はあります。
日経平均株価予想
日経平均株価チャート
27,000円台で反発し、買いシグナルが出ました。
1年8カ月ぶりに3万円台乗せたあとも、高値圏での推移が継続。しかし、過熱感が高いため次第に利食い売りも出ると思われます。
NYダウ予想
NYダウチャート
34,000ドル台を割れたことで、売りシグナルが出ました。
ナスダックが連日のように年初来高値を更新していることで、ダウ銘柄も連れ高になってきています。
金(Gold)予想
金(Gold)チャート
まとまった売りに押され、2000ドル台を割れたタイミングで売りシグナルが出ました。
ドル高一服や地政学的リスクの上昇でいったん下げ渋っており、しばらくは底堅い推移が続くと見ます。
原油(WTI)予想
原油(WTI)チャート
70ドル台で下げ渋り、買いシグナルが発生。
70ドル台は維持していますが、戻り売りも強く上値は重いです。引き続き、原油在庫が減少するか注目。
経済指標
来週は、米インフレ指標に注目。火曜日の米5月CPI、水曜日の米5月PPIともに予想が前回値を下回っているため、予想通りであれば今月の米利上げの可能性は低下しそうです。
木曜日には、米5月小売売上高が発表、こちらも前月比で前回0.4%に対し-0.1%とマイナスに転じる予想となっており、ドル売りが進む可能性もあります。
6/12(月)
特になし
6/13(火)
(米)5月消費者物価指数(CPI)
(英)ベイリー英中銀総裁の発言
6/14(水)
(米)5月卸売物価指数(PPI)
6/15(木)
(米)新規失業保険申請件数、6月ニューヨーク連銀製造業景気指数、6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、
5月小売売上高
6/16(金)
(米)6月ミシガン大学消費者態度指数
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