来週のFX予想(2023年5月1日~5月5日)
来週の相場見通し
日銀の緩和継続で円安が進む
今週も円安株高の地合いが続き、安定した推移となりました。
昨日の日銀会合では金融緩和の継続が決定、植田新日銀総裁が「必要があれば躊躇なく追加的な金融緩和措置講じる」と発言したことも円安材料に。当初から金融政策は据え置きで今までと変わりないのですが、総裁就任後初の決定ということでマーケットの注目度は高かったようです。
ドル円は買いが継続し、135円の節目を抜けると136円台へ乗せ、週末を迎えました。クロス円も連れ高、+1~2%超と急速に円安が進んでいます。既定路線ではありましたが、週明けもこの流れは続くでしょう。
米国株は、主要企業の決算発表シーズンで個別銘柄中心の動き。もともと決算予想を低めに出しているので、結果が予想を上回ることが多く、NYダウは34,000ドル台乗せ。ナスダックも、再び年初来高値付近へ戻しています。
日経平均株価は28,000円台後半へ続伸、時間外では一段高となって29,000円台乗せ、円安にサポートされ買い継続と予想します。
金は2000ドルの節目がレジスタンスライン、上昇しても利食い売りに押される流れが継続。安全資産を買う理由が無くなってきているため、じり安と見ます。
原油は窓埋めの動き、OPECプラスのサプライズ減産による窓を閉めました。70ドル台半ばは底堅く維持、悪材料が出たわけではないので再び80ドル台へ向け買いが入ると予想します。
米10年債利回り
日・月別のFX予想記事
ドル円予想
ドル円チャート
130円付近で下げ渋り、買いシグナルが出ました。
植田新日銀が、改めて金融緩和を継続することを発表したことで急伸、円安が続くでしょう。
ユーロドル予想
ユーロドルチャート
1.0500台で反発し、買いシグナルが出ています。
再び1.1ドル台乗せ。次第に底堅くなってきており、上値を伸ばすと予想します。
日経平均株価予想
日経平均株価チャート
27,000円台で反発し、買いシグナルが出ました。
時間外で29,000円台へ乗せており、円安が材料となって株高の地合いと予想します。
NYダウ予想
NYダウチャート
32,000ドル台へ戻し、買いシグナルが出ました。
下がっても買い支えが入り、34,000ドル台を回復。決算発表シーズンにより個別銘柄主体の動きとなっています。
金(Gold)予想
金(Gold)チャート
銀行破たん懸念のタイミングで、買いシグナルが出ました。
しかし、リスク回避の動きが一服しドルへ買戻しも入ったことで2000ドル台割れ。売りシグナルが出ており、続落するようであれば予想を変更します。
原油(WTI)予想
原油(WTI)チャート
70ドル台を回復し、買いシグナルが発生。
窓埋めの動きとなって、80ドル台割れ。悪材料が出たわけではないので、トレンドは変わっていないと見ます。
経済指標
来週はゴールデンウィークですが、重要イベントが盛りだくさん。
水曜日のFOMC政策金利発表では、米金利が4.75-5.00%から5.00-5.25%へ利上げされると思われます。また、木曜日のECB政策金利発表は、従来の3.50%から3.75%へ利上げ予想、今後も数回程度の利上げ余地を残しています。
さらに、週末金曜日には米4月雇用統計が発表、前回23.6万人に対し17.8万人と減少予想、20万人割れとなるとドル売りになる可能性も出てきます。
4/24(月)
(米)4月製造業PMI、4月ISM製造業景況指数
4/25(火)
(欧)4月消費者物価指数
4/26(水)
(米)4月ADP雇用統計、FOMC政策金利発表、
パウエルFRB議長の定例記者会見
4/27(木)
(欧)ECB政策金利発表、ラガルドECB総裁の定例記者会見
(米)新規失業保険申請件数
4/28(金)
(米)4月雇用統計、4月平均時給
5/3~5/5
(休場)東京市場 ゴールデンウィーク
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