来週のFX予想(2023年3月20日~3月24日)
来週の相場見通し
大手銀行への懸念でリスク回避の動き
今週もドルへの売りが続き、ドル円は131円台へ下落して週末を迎えました。クロス円も連れ安となり、全体的に下値模索。
米銀行大手のシルバーゲート銀行、シリコンバレー銀行(SVB)、シグネチャー・バンクが相次いで破たんしたことを受け、クレディ・スイス銀行に飛び火しました。スイス中銀が支援を表明したものの、リスク回避の動きが継続し円高株安の地合いに。
日経平均株価は27000円付近へ反落、NYダウは31800ドル台へ続落しています。
原油への売りも厳しく、70ドルのサポートラインを割れたことで週明けも下値模索となるでしょう。
対照的に、安全資産である金が急騰。終値で1987ドルと2,000ドルの節目手前まで買われており、1年ぶりに2,000ドル台へ乗せる可能性も出てきています。
来週は木曜日早朝にFOMCが開催され、+0.25%の追加利上げが見込まれていることもあって、全体的にボラティリティの高い週となりそうです。
米10年債利回り
日・月別のFX予想記事
ドル円予想
ドル円チャート
138円付近で失速、売りシグナルが出ました。
FOMCの結果次第で流れの変わる可能性はありますが、今後の利上げ見通しが弱いようだとドル安継続となります。
ユーロドル予想
ユーロドルチャート
1.1000台を付けてからは上値が重く、売りシグナルが出ました。
ただ、政策金利が3.5%へ上昇したことで下値は限定的、金に連れ高となる可能性もあります。
日経平均株価予想
日経平均株価チャート
上昇一服し、再び売りシグナルが出ました。
もともと円安に連れ高となっていただけで、日本株自体に買い材料は見当たらない状態です。
NYダウ予想
NYダウチャート
34,000ドル台が重く、売りシグナルが出ました。
下降トレンドが継続しており、下値模索中。ただ、来週のFOMC後に流れの変わる可能性もあります。
金(Gold)予想
金(Gold)チャート
銀行破たん懸念を受け、買いシグナルが出ました。
いったん対策は取られたものの金独歩高となっており、しばらくは安全資産は買いが入りやすいと思われます。
原油(WTI)予想
原油(WTI)チャート
80ドル台が重く、売りシグナルが発生。
サポートだった70ドルも割れてしまい、下値模索と見ます。
経済指標
来週は、米CPI、PPIのインフレ指標に注目。
火曜日の米2月CPIは、前月比で前回0.5%に対し0.4%と鈍化予想、コア指数も若干下がる予想。翌水曜日の米2月PPIは、前月比0.7%に対し0.3%とさらに下がる予想のため、ドル安の動きに注意が必要でしょう。
同日発表の米2月小売売上高も、前回3.0%に対し予想-0.3%と厳しい内容になっています。
3/13(月)
特になし
3/14(火)
(米)2月消費者物価指数(CPI)
3/15(水)
(米)3月ニューヨーク連銀製造業景気指数、
2月小売売上高、2月卸売物価指数(PPI)
3/16(木)
(米)新規失業保険申請件数、2月建設許可件数、
3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
3/17(金)
(米)2月鉱工業生産、
3月ミシガン大学消費者態度指数
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