来週のFX予想(2023年5月15日~5月19日)
来週の相場見通し
ナスダックと日経平均株価が年初来高値を更新
今週のドル円は底堅く推移、CPIやPPIなどインフレ指標のイベントをこなし、135円台半ばへ上値を伸ばしました。米10年債利回りは、先週末の3.431%から3.463%と小幅に上昇。
下値不安はなくなりつつあり、じり高の流れと予想します。
一方、クロス円はやや売り優勢。ドルストレートの伸び悩みで上値が重くなったほか、原油安で豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨へ売り。株高による円安に期待したいところ。
米国株は、主要企業の決算発表シーズンで個別銘柄中心の動きが継続。NYダウは売られても買戻しが入り、33,000ドル台を維持しました。ナスダックと日経平均株価が年初来高値を更新するなど、株高の流れとなっています。
金は、ドル利上げ停止の可能性を受け2000ドル台を回復したものの、2050ドル付近がレジスタンスラインに。安全資産への買いは一服しており、一段高となるにはさらなる材料が必要でしょう。
原油は再び下落、70ドル付近へ戻しました。供給懸念がある一方で原油在庫は増加しており、実際に減産の効果が出て来ないと反発は難しそうです。
米10年債利回り
日・月別のFX予想記事
ドル円予想
ドル円チャート
130円付近で下げ渋り、買いシグナルが出ました。
FOMCの利上げ停止見通しに上値は重いですが、売り一巡後は135円付近へ戻しました。
しばらくは、じり高の地合いが続くと予想します。
ユーロドル予想
ユーロドルチャート
1.10ドル台を割れ、売りシグナルが出ました。
夏まで追加利上げ見通しが続くため下値は限定的と思われますが、いったん調整の地合いと予想します。
日経平均株価予想
日経平均株価チャート
27,000円台で反発し、買いシグナルが出ました。
先週からの買いが続き、29,300円台へ続伸。年初来高値を更新しており、高値圏での推移が続くと予想します。
NYダウ予想
NYダウチャート
32,000ドル台へ戻し、買いシグナルが出ました。
下がっても買い支えが入り、33,000ドル台は維持。決算発表シーズンにより個別銘柄主体の動きとなっています。
金(Gold)予想
金(Gold)チャート
銀行破たん懸念のタイミングで、買いシグナルが出ました。
ドル利上げ停止の可能性によりまとまった買いが入り、再び2000ドル台を回復。
ただ、買いは一巡しており、一段高となるにはさらなる買い材料が必要そうです。
原油(WTI)予想
原油(WTI)チャート
80ドル台を維持できず、売りシグナルが発生。
OPECプラスによる減産が始まっていますが、原油在庫は逆に増えており悪材料に。
減産の効果が出てくるまで、下値模索と見ます。
経済指標
来週は、火曜日に発表される4月小売売上高に注目。前月比で前回-1.0%から0.8%へ改善予想、除自動車も前回-0.8%から0.5%とプラスへ転じる予想となっています。
週末金曜日には、パウエルFRB議長の発言もあります。
5/15(月)
(米)5月ニューヨーク連銀製造業景気指数
5/16(火)
(米)4月小売売上高
5/17(水)
(米)4月住宅着工件数
5/18(木)
(米)新規失業保険申請件数、5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
5/19(金)
(米)パウエルFRB議長の発言
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