来週のFX予想(2月12日~2月16日)
来週の相場見通し
ドル円は149円台へ上昇、株高も継続
今週のドル円も買いが続き、149円台へ乗せて週末を迎えました。先週にパウエルFRB議長が「3月利下げの可能性が高いとは考えていない」と発言したことがサポート。
今週木曜日には、内田日銀副総裁が「マイナス金利解除後も緩和的な金融環境を維持していく」「どんどん利上げしていくようなことは考えにくい」とコメントしたことが円安を後押ししています。米10年債利回りは先週末の4.031%から4.183%へ上昇、ドルへの買いが続くと予想します
一方、クロス円も連れ高となって、次第に買いが強まりました。通貨別にはユーロ円やポンド円などの欧州通貨が強く、原油に買戻しが入ったことで豪ドルも次第に買われています。全体的には、リスクオンムードで円安に支えられると見ます。
株式市場は上昇が続き、NYダウは38,000ドル台と史上最高値を維持。ナスダックにはまとまった買いが入り、年初来高値を更新しました。日経平均株価は、37,000円台と1990年2月以来約34年ぶりとなる高値へ上昇しています。
一連の株高が、円安の支えとなるでしょう。
対照的に、金は上値の重い状態が継続。2000ドル台半ばから前半へ下落、ドル買いに押され上値は重いと見ます。
原油はやや乱高下、70ドル台前半へ下げたのちまとまった買いが入り76ドル台へ上昇。地政学的リスクが継続している一方、原油在庫が増加していることから難しい動きが続くと思われます。
米10年債利回り
日・月別のFX予想記事
ドル円予想
ドル円チャート
145円台を回復し、買いシグナルが出ました。
上昇トレンドが継続し、149円台へ続伸。
3月利下げの可能性が低下しており、ドルは買われやすい流れが続くと見ます。
ユーロドル予想
ユーロドルチャート
1.10ドル台へ乗せられず、売りシグナルが出ました。
ドル高に押されじり安、1.07ドル台へ下げています。
上昇しても戻り売りが強く、引き続き下値模索と見ます。
日経平均株価予想
日経平均株価チャート
31,000円台後半でサポートされ、買いシグナルが出ました。
米国株高で下値は限定的、上値追いが続いています
37,000円台と、1990年2月以来約34年ぶりとなる高値へ上昇しており、高値圏での推移が続くと予想します。
NYダウ予想
NYダウチャート
33,000ドルを割れ、売りシグナルが出ました。
良好な米主要企業決算や、米利回りの低下が買い材料となっています。
38,000ドル台へ乗せ史上最高値を更新中、ナスダックも上値追いが続くと予想します。
金(Gold)予想
金(Gold)チャート
2000ドル台後半で失速し、売りシグナルが出ました。
2000ドル台は維持していますが、戻り売りに押され上値は重い様子。
ドルの買戻しに押されており、2000ドル台を割れる可能性もあります。
原油(WTI)予想
原油(WTI)チャート
80ドルを下抜けし、売りシグナルが出ました。
ただ、地政学的リスクの悪化により下がったところでは買戻しも。
難しい値動きが続いており、強い材料が出るまで様子見が無難そうです。
経済指標
来週は、
米インフレ指標や小売売上高に注目。
火曜日の米1月CPIは低下予想、金曜日の米1月PPIは上昇予想とまちまち。木曜日の米1月小売売上高は、前回0.6%に対し-0.2%とマイナス圏となる予想で、予想通りであればドル売りに注意が必要です。
2/12(月)
(英)ベイリー英中銀総裁の発言
(休場)東京市場 建国記念の日
2/13(火)
(米)1月消費者物価指数(CPI)
2/14(水)
特になし
2/15(木)
(米)2月ニューヨーク連銀製造業景気指数、1月小売売上高、新規失業保険申請件数
2/16(金)
(米)1月卸売物価指数(PPI)、2月ミシガン大学消費者態度指数
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