【中国株】10時30分にマーケットの方向が決まる!?
10時30分からの中国株を見てみよう
中国50リアルタイムチャート
中国株とオセアニア通貨
東京時間に為替が動く材料として、中国株の動向があります。
基本的には、前日の米国市場を受けて日本株や為替が動くところ、小動きで特に材料がなかったり、あるいは中国関連のニュースが出た場合には、10時30分から16時の中国株の値動きを確認するとFXトレードに役立ちます。
ドル円はそれほど影響を受けないのですが、対中輸出額が3割を占めるオーストラリアは影響度が高いため、豪ドルやNZドルなどオセアニア通貨が動意づく傾向にあります。
値動きとしては、中国株の上昇でオセアニア通貨買い、中国株の下落でオセアニア通貨売りとなります。
また、全体的に材料難の時は、日本株が中国株の方向性を確認するため10時30分まで様子見、その後中国株と同じ方向に動き、日本株が動いたことでドル円も影響を受ける、といったことも起きるので、ドル円も一概に無関係とは言えないと思います。
なお、中国株は10時30分からスタートし12時30分に昼休み、14時から再会し16時に終了、というスケジュールになっています。
重要度の高い豪・中国経済指標
時間 | 経済指標 | 説明 |
---|---|---|
上旬火曜日昼ごろ | 豪政策金利 | 政策金利はもちろん、中銀の声明や総裁の発言にも注目。同じオセアニア通貨であるNZドルも影響を受ける。 |
3か月ごと 月半ばの月曜日 | 中国GDP速報 | GDPに加え、小売売上高と鉱工業生産も同時に発表されるので、大きく反応することも。ただ、なぜかそのほとんどが予想値と変わらないため、無難な通過が多い。 |
毎月半ば木曜日 | 豪雇用統計 | 発表前後のボラティリティは高く、結局行って来いとなることも。昼過ぎあたりに落ち着く印象。 |
毎月上旬水曜日 | 豪GDP | 中国経済の影響を受けるので、中国GDPとともにチェック。 |
昼ごろで不定期 | 中国貿易収支 | 曜日はバラバラ、発表時間も昼を過ぎることがあり、いつの間にか発表されていることも。主に輸入額が豪ドルに影響。 |
中国GDPと貿易収支に注目
この時間帯、午前9時から昼ごろにかけ、豪経済指標や政策金利、中国GDPなどが発表される日もあるので、併せて確認してください。
下記に、豪ドルなどオセアニア通貨に影響を与える、重要度の高い豪・中国経済指標を取り上げました。
もちろんこのほか、インフレ指標であるCPIやPPI、小売売上高も重要なのですが、最低限下記経済指標はチェックしておいた方が良いです。
中国GDPに関しては、日本が数か月かけて算出するGDPをたった2週間ほどで出してしまうなど信頼性が薄いので、相手がいてごまかしの効かない貿易収支や、需要と供給で価格が決まる商品相場なども確認します。
実は、豪ドル以外でも正の相関
中国株と他通貨の関係
中国株との相関係数を確認すると、豪ドル円が0.30と他通貨よりも強く、やはり中国の影響を受けていることが核にできます。
しかし、ドル円や株式市場なども0.20~0.40あり、結局どれも同じ動きをすることを表しています。
中国株が大きく変動するなどした際、中国関連通貨として豪ドルに注目が集まって他より強いボラティリティを示すので、そういった場面で参考になるでしょう。
中国株の種類
香港市場 | 上海市場 | 深セン市場 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
メインボード | GEM | A株 | B株 | A株 | B株 | ||||
H株 | レッドチップ | その他 | H株 | レッドチップ | その他 | ||||
〇 | 〇 | 〇 | × | × | × | × | × | × | × |
複数の中国株市場が存在
ここまで、一口に「中国株」として話をしてきましたが、実際には1種類ではなく複数に分かれていて、その中の上海総合指数をメインに見ています。
現在、上海市場・深セン市場・香港市場の3つに分かれているのですが、中国の証券取引所が設立した当初、中国は計画経済から市場経済への移行期にあり、株式市場の導入で一気に民営化が広がれば、国有企業の経営が混乱する恐れがあり一般には取引しづらい状態を作ったので、複数に分かれややこしいことになってしまいました。
まず、1990年に上海証券取引所が、1991年には深圳証券取引所が相次いで営業を開始、厳格な外貨管理を行うため、国内投資家向けのA株(人民元建て)と外国投資家向けのB株(外貨建て)の2つに市場が分けられます。
1993年になると、香港証券取引所に中国本土企業(青島ビール)が上場し>H株市場(HONGKONGの頭文字)もスタートしました。
公開基準の厳しいメインボードと緩やかなGEM(Growth Enterprise Market)に分かれ、本土で事業を展開しながら香港市場に上場しているH株や、資本は中国だが登記は香港のレッドチップがあります。
簡単にまとめると、中国国内向けの「本土市場(上海証券取引所と深セン証券取引所、それぞれにA株とB株」と、海外投資家向けの香港証券取引所(H株)に分かれていることになります。
最近では、中国株への投資ニーズに応えるため、中国本土の株式市場と連動性が高い香港上場中国株で構成される、FTSE中国50インデックスも登場しました。
中国株チャートの表示
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中国株のチャートは、FTSE中国50インデックスが当サイトの世界の株価で確認できるほか、上海総合指数を中国の捜狐証券、上海B株指数をSBI証券で見ることができます。
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