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EAバックテスト診断・比較ツール ユーザーマニュアル

2026年9月25日版 · FXブログ / 株式会社サイバーネット

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利用者マニュアル

結果を読み、条件をそろえ、次の検証につなげる。

このツールは、MT4・MT5のバックテストレポートや決済単位のCSVを読み込み、最大3つのEAを比較するブラウザツールです。ログインやインストールは不要です。

はじめての方へ

まずは「サンプルで試す」で画面を確認してください。実際のレポートを読み込んだら、必ず口座通貨・初期資金・件数・純損益を確認します。

01 / QUICK START

最初の操作:読み込みから確認まで

  1. ツールを開く

    EAバックテスト診断・比較ツールを開きます。「サンプルで試す」を押すと3つのサンプルEAが表示されます。サンプルは操作確認用です。

  2. ファイルを選ぶ

    上部の「ファイルを選択」、またはEAカードの「+ レポートを読み込む」を押します。上部のドロップ枠や各EAカードへファイルを1つずつドラッグ&ドロップすることもできます。

  3. 読み込み内容を確認する

    「レポートの読み込み」で文字コードやプレビューを確認します。CSVでは列対応と費用込みチェックを確認し、「この内容で読み込む」を押します。エラーや警告がある場合は内容を確認してください。

  4. 通貨・初期資金を設定する

    EAカードの「設定」を開き、口座通貨と初期資金を入力します。読み込み直後の通貨は仮にUSDです。円口座ならJPYに変更してください。通貨の変更は表示・比較単位の設定であり、為替換算ではありません。

  5. 元レポートと照合する

    決済数・期間・純損益が意図した値になっているかを確認します。次にダッシュボードで「分析するEA」を切り替え、改善ポイントとリスクチェックを読みます。

PCでは設定欄が左側、スマホの狭い画面では結果の下に表示されます。既存EAの置換は「ファイルを入れ替える」、比較から除く場合は「外す」を使います。

02 / IMPORT

対応ファイルとCSVの設定

形式対応する内容
MT4 HTML(.htm / .html)決済取引テーブル、Strategy Testerの注文履歴。部分決済は非対応です。
MT5 HTML(.htm / .html)単純な新規→全決済の約定表。部分決済・反転・相殺・同一銘柄の複数同時ポジションは非対応です。
CSV / TSV1行目が列名、1決済1行。カンマ・セミコロン・タブ区切り。決済日時と損益が必須です。
保存JSONこのツールの「JSON出力」で保存した検証データ。レポート読込の入口からも復元できます。

ファイルは1つ10MBまで、各EA 50,000決済までです。UTF-8・UTF-16・Shift_JISに対応します。自動判定で文字化けする場合は、読み込み画面の「文字コード」を変更します。HTMLの概要だけ・未決済だけのレポートは分析できません。HTML内の画像やスクリプトは読み込み実行しません。

CSVの列対応

「決済日時(必須)」「損益(必須)」に対応する列を選択します。ロット・銘柄・売買方向・手数料・スワップ・その他費用は任意です。使わない項目は「使用しない」にします。

決済日時,損益,ロット,銘柄,手数料,スワップ
2025.01.31 12:30:00,100,0.10,USDJPY,-3,-1
2025.02.01 15:00:00,-50,0.10,USDJPY,-3,0
費用を二重に引かないために

損益が手数料・スワップ込みなら「損益列は、すでに手数料・スワップ等を含む純損益」をオンにします。費用別ならオフにし、費用列を指定します。上の例は費用別なのでオフで読み込み、純損益の合計は43になります。控除する費用は負数で記載します。

日時は年から始まる形式(例:2025.01.31 12:30:00)、小数点は「.」を使います。桁区切りのカンマを含む数値は引用符で囲みます。日時はレポートの時刻基準を維持し、日本時間へ自動変換しません。

HTMLは表構造・列名によって読み込めない場合があります。決済日時を特定できない表や複雑な約定は、決済単位のCSVに整えて読み込んでください。

03 / SETTINGS

EA設定と比較条件

EA名・設定メモ
「改善前」「改善後」など見分けやすい名前を付けます。設定メモにはパラメーターやバックテスト条件を記録します。
口座通貨
元レポートの通貨に合わせます。異なる通貨の金額比較や合成は停止します。比較したいからといって通貨名だけを合わせないでください。
初期資金(口座通貨)
正しい初期資金を入力します。不明なら空欄にします。空欄ではDD率を計算できません。選択期間の計算基準として使われるため、期間を変えたときも確認します。
比較期間
「各EAの全期間」は各レポート全体、「共通する決済期間」は各EAの最初と最後の決済日時が重なる範囲です。決済時刻の重なりであり、テスターの設定期間そのものではありません。
追加コスト
「1決済あたり」または「1ロットあたり」を選び、口座通貨で入力します。1ロットあたりの試算には各取引のロットが必要です。結果は「コスト耐性」と改善ポイントのコスト項目で確認します。
合成する取引数量倍率
「組み合わせ」で各EAの損益に掛ける倍率です。1ならそのまま、0.5なら半分、2なら2倍。元のレポートや各EAの基本成績を変更する設定ではありません。
合成時の共通初期資金
複数EAを1口座で動かす想定の資金です。各EAの初期資金を足す方式ではなく、この共通資金を一度だけ使います。

04 / DASHBOARD

ダッシュボードの読み方

「分析するEA」を選び、純損益・PF・勝率・最大DDとグラフを確認します。ダッシュボードの基本成績は追加コスト控除前の値です。

検証シグナル

収益性・決済DD・利益集中・件数の確認用表示です。「判定基準を見る」で基準を開けます。基準内の数は安全性の点数やEAの順位ではありません。

項目ツール独自の確認目安
収益性PFが1を超えるか
決済DD最大DD率が20%以下か。初期資金不明なら判定保留
利益集中上位5利益取引が、正の利益合計の50%以下か
件数100決済以上あるか

資産曲線・損益マップ

累積確定損益のグラフは初期資金を含みません。DDグラフは過去のピークからの下落を表します。損益マップは月・曜日・時間帯を切り替えて確認できます。曜日や時間帯は決済時刻の分類です。

改善ポイント

PF・件数・損失が目立つ曜日や時間帯・追加コストの試算について、実際の数値、読み取り、次に確認することを表示します。少数取引の区分は判定を保留します。損失が出た時間帯だけを見て、直ちに売買条件を除外しないようにします。

リスクチェック

最大DD率・最大連敗・平均利益÷平均損失・上位5件の利益集中度を確認します。5連敗以上、平均利益÷平均損失が1未満の場合などに注意を促します。利益または損失がない場合など、計算できない項目は判定保留になります。

読み方の基本

「要確認」は失格、「基準内」は安全の保証ではありません。データや条件の不足で「判定保留」になる場合もあります。表示された数値と次の確認事項をセットで読んでください。

05 / ANALYSIS

5つの詳しい分析画面

数値比較

最大3EAの基本成績を並べます。純損益だけでなく、PF・DD・決済数・期間も確認します。期間、通貨、初期資金、ロット条件の違いがあると、単純な優劣比較はできません。

利益の偏り

上位の利益取引への集中、月別・曜日別・時間帯別の損益、前半と後半の違いを確認します。取引件数の少ない区分の好成績を、そのまま安定した傾向とは扱いません。

コスト耐性

設定した追加コストを既存の決済損益から差し引き、試算後の純損益・追加費用合計・損益分岐の追加コストを確認します。たとえば1決済あたり10、100決済なら合計1,000を控除します。金額の単位は口座通貨で、pipsではありません。

ロット単位なら「追加コスト×各決済のロット」を控除します。元から赤字の場合、損益分岐コストは「追加余地なし」です。売買判断や約定をやり直す再バックテストではありません。

組み合わせ

同一通貨の複数EAについて、共通する決済期間で数量倍率を掛けた損益を合成します。同時刻の決済損益はまとめてDDを計算します。日次相関も確認できますが、低相関だけで将来の分散効果を断定できません。

必要証拠金・保有中の含み損・複利運用は計算しません。共通期間や資金などの条件が不足した場合は画面の案内に従います。

取引明細

取り込まれた決済データを確認します。元のレポートと日時・損益・ロットなどを照合するために使います。明細が多い場合はページを送って確認します。

06 / SAVE & EXPORT

保存・復元・出力・印刷

操作使い方と保存される内容
このブラウザに保存保存名を入力して押します。取引明細・分析条件・EA名・設定メモなどを最大20履歴保存します。保存は明示操作時のみです。
履歴の復元・削除「保存した検証」から履歴を選び「復元」または「削除」を押します。復元前に現在の検証を残したい場合は先に保存します。
JSON出力復元用の全明細・設定と分析結果をファイルとして保存します。別端末への持ち運びやバックアップに使います。
保存ファイルを復元出力済みのJSONを選択します。読み込み内容で現在の検証を置き換えます。
比較CSV現在選択中の期間の基本成績を出力します。追加コスト後の結果や復元用の全取引明細ではありません。口座通貨をそろえる必要があります。
印刷現在選択しているタブを印刷します。ブラウザの印刷画面でPDF保存も選べます。全タブを残す場合はタブを切り替えて印刷します。

履歴は端末・ブラウザ・URLのオリジンごとに別保存です。ブラウザデータの削除で消える場合があり、別ブラウザや別端末には自動同期されません。大切な検証はJSONも保管してください。JSONには取引明細と設定メモが含まれるため、共有先を確認してください。

このマニュアル自体をPDFにする場合は、ブラウザの印刷メニューを使います。用紙A4、倍率100%を目安に、印刷プレビューで確認してください。

07 / WORKFLOW

改善前後を比べる手順

  1. 改善前のレポートをEA Aへ読み込む

    通貨・初期資金を設定し、EA名と設定メモに元の条件を残します。

  2. 改善後をEA Bへ読み込む

    同じ銘柄、時刻基準、期間、資金・ロット条件かを確認します。「共通する決済期間」も利用します。

  3. 基本成績と偏りを比較する

    純損益だけでなく、DD・PF・件数・利益の集中度を確認します。一部の大きな利益だけで結果が良くなっていないかを見ます。

  4. 同じ追加コストで試算する

    コストを増やしたとき、改善前後の成績がどの程度変わるかを「コスト耐性」で比較します。

  5. 別期間で再検証し、保存する

    見つけた傾向を別期間のバックテストやフォワードテストでも確認します。比較条件をメモし、JSONで残します。

08 / TROUBLESHOOTING

困ったときは

HTMLレポートを読み込めない
決済明細が含まれるかを確認します。非対応の表構造、部分決済などの複雑な約定、決済時刻が曖昧な表は、1決済1行のCSVへ整えてください。
文字化けする
読み込み画面で文字コードを選び直します。列名とプレビューが正しく読めることを確認してから確定します。
損益が元レポートと違う
比較期間・決済数・列対応・費用込みチェックを確認します。費用の負号や二重控除、決済以外の行が混ざっていないかも確認してください。
DD率が「—」または判定保留
EA設定の初期資金を確認します。金額DDとDD率は別の指標です。含み損を含むテスターのDDとは一致しない場合があります。
比較・合成ができない
口座通貨と共通期間を確認します。通貨名だけを書き換えて異なる通貨を比較せず、元データの条件をそろえます。
ロット単位のコスト試算ができない
全決済にロット情報があるかを確認します。ロット不明なら「1決済あたり」に切り替え、想定に合う金額を指定します。
4つ目のEAを追加できない
上限は3つです。保存後に不要なEAを「外す」か、EAカードの「ファイルを入れ替える」を使います。
履歴が保存できない・見つからない
ブラウザの保存容量や利用制限、端末・ブラウザ・URLの違いを確認します。保存できない場合はJSON出力を使います。
スマホで設定欄が見つからない
分析結果の下までスクロールしてください。横長の表やタブは横方向にも動かして確認します。
ファイルをダブルクリックしてもツールが動かない
公開されたWebページから利用してください。ローカルのHTMLを直接開くと、ブラウザの制限により動かない場合があります。

09 / DEFINITIONS

主な指標・計算の前提

純損益
各決済の費用込み損益の合計です。
PF(プロフィットファクター)
利益取引の合計÷損失取引の絶対額の合計です。利益があり損失がない場合は「損失なし」、すべて0の場合は「—」と表示します。
勝率
利益取引数÷全決済数×100。損益0の取引も分母に含めます。
最大DD・最大DD率
決済による累積損益の過去最高値からの最大下落が金額DDです。各時点の下落額÷過去最高残高の最大値がDD率です。保有中の含み損は含みません。
平均利益÷平均損失
利益取引の平均額÷損失取引の平均絶対額。損益0は除外します。利益か損失がない場合は判定保留です。設定上の利確幅÷損切り幅ではありません。
上位5件集中度
大きい順に5件の利益÷全利益取引の合計×100。純損益に対する比率ではありません。
利益月比率・前半/後半
最初から最後の決済月までの全暦月に対する黒字月の割合です。取引なしの月も含みます。前半/後半は決済期間の時間的な中点で分けます。
日次相関
共通期間の日次確定損益から求めるピアソン相関係数です。取引なし日は0、休日も含みます。片方の損益が変動しない場合は算出できません。

10 / DATA & NOTES

データの扱いと利用上の注意

取引データの読み込みと分析はブラウザ内で行います。分析機能は取引明細や設定メモをサーバーに送信しません。ツールのページにはGoogle Analyticsによるアクセス計測があります。詳細はプライバシーポリシーをご確認ください。

ブラウザ保存は操作した場合のみ行われます。共有端末では利用後に履歴やダウンロードしたデータを適切に管理してください。元のHTMLそのものは履歴に保存しません。

このツールはバックテスト結果の確認を補助します。将来の利益や安全性を保証するものではありません。必要証拠金、保有中の含み損、実運用の約定再現性は評価しません。判定目安だけで結論を出さず、別期間や実運用に近い条件で検証してください。